多くの方に読み続けられているブログがあります。昨年の3月末のものです。私のブログにいいねを押す人はいないのですが(望んでいるわけではありません)、このブログは多くの方に押していただいています。

2017年3月26日のブログです。たぶん、これが、このブログで一番読まれているようです。ありがとうございまます。

「ブラック企業(法人)、子供の貧困。そして、社会の役割、社会服法人の役割。」

 

 

私は、日々の仕事で社会福祉法人や介護事業所の現場で働く人と接する機会が多い。とても残念なのは「この収入では結婚できない。」「共働きで子供をつくらないという選択しかない。福祉の仕事が好きなのでしょうがないですけどね。」と言われる度に心が痛みます。なんとかならないものか、、、と。福祉は社会保障制度の中から職員の給与が払われる。一般会計ではなく特別会計になっている。この特別会計では賄えなくなり一般会計に手を突っ込んで、年間、医療、介護、措置の原資になっている。残念ながら、保険の収支は常に厳しく、毎年のように国債を発行しているこの国は、その償還がままならない。こんな状況で、福祉の職員の給与が上がるはずがないのです。

「この収入では結婚できない。」「共働きで子供をつくらないという選択しかない。」というのは、福祉業界だけの話ではありません。多くの産業が同じ構造になっています。テレビでは頻繁に報道され、若者が自殺に追いやられる悲劇が繰り返される。強い大人とその大人にすり潰されるように使われる若者がいます。これは、日本全体の問題であることは医療・福祉関係も認識しているところです。

私は、絶対に、「ブラック」とか「子供の貧困」は国が関与しても是正しなければならない、国の根幹を揺るがす問題だと理解しています。なぜならば、若者や子供の多くは、自分の置かれた状況の中で必死に生きている。けなげなほどに。このような状況を大人が放置していると、いずれ、子供は大人に期待しなくなる。そして、子供が大人を信じなくなり、大人に対する不信感になり、最後には、国への不信感や世の中を恨むようになると思っているからです。これは、若者も一緒です。私が働きはじめたころ、できの悪い若者(私もその一人です)も会社の中で居場所があった。たとえば、会社の倉庫とか庶務課とか、今のように業務委託することなく、すべて自社の社員で業務を行っていたため、居場所があり、長くいると敗者復活戦があった。あと、社内運動会や忘年会や飲み会でその力を発揮すると社内で名前を覚えてもらえて、時として表舞台に登場することさえあったものです。そんな人間は、人付き合いが上手く、麻雀ができ、酒が飲め、カラオケができるような人間であったりする。当然、真面目で勤勉で書類が書ける人間とは実務では勝負にならない。しかし、ある時、上にウケがよく、人を束ねるという才能が認められ、管理職になって戻ってくることがある。昔は良かったというのではなく、昔は万事余裕があったのと同時に、当時の大人の人たちは、大きく物事を考えていたような気がします。昔の経営者は国を豊かにすることを起点としていたような気がします。

話を世界に広げてみれば、テロは、根元は「貧困」と「差別」ですよね。貧困と差別は人の心を砕くのだと思います。悲しい現実です。そんな社会が中東やヨーロッパ、アメリカ合衆国にはあるのですね。できれば、日本をそういう国にはしたくはないものです。

私はこの仕事をしていると、社会福祉法人の役割の重さを考えます。社会福祉法人に絶対にやってほしい、社会福祉法人にはできることがあるはずです。ぜひ、子供の貧困対策に取り組んでほしいのです。彼らが世の中を恨まず、世の中に期待して絶望しない。正面から世の中を見る「マインド(素)」を育んでほしいのです。私はそのために少しでもお役立てるように、社会福祉法人の経営者にお願いしています。だって、デイサービスの事業所は夜は使えるでしょう?小規模多機能には地域のための場所が空いているでしょう?保育所は夜はどうしていますか?地域にボランティアはいます。あと、お願いしたいのは、勉強の場だけではなく、箸の持ち方、食事の仕方、挨拶の仕方、もし可能なら茶道みたいなものも教えて欲しいのです。ご飯の食べ方一つでチャンスを逃すことがあることを教えて欲しいのです。もっというと、貧困を勉強で克服することができない子供たちには、スポーツとかITとかからでも貧困を克服できるのだということを。社会福祉充実残額にはいろいろな使い道があるのではないかと。身体能力の高い子にはバスケットボールをする場所を提供するとか。野球場やサッカー場は難しいけど、中学や高校の体育館であれば可能ですし、今はBJリーグがあるのでボランティアしてくれる選手はいるはずです。ITだって、ITオタクの人がいるわけですし(表現が不適切ですみません)。チャンスはいろいろあるのだということを大人が教えることが必要なのだと思います。

若者の雇用もお願いしています。若者は、できないのではなく、コミュニケーション能力がないのではありません。多くの場合、無知さんです。しっかりした教育を受けていないのです。それも分かってあげていただきたいのです。私は、入職1〜3年組の教育をコンサルティングの中で望んでいれていただきます。また、オリエンテーリングの時も若い子を入れてください、と言います。意欲のある子は義務でもないけれど出てきます。関心のない子もできるだけ出てきてほしいと言っています。そんな子は始めは関心なさそうにしていますが、話をしていると少しずつ関心を持ってくれるようになります。人生は何がきっかけになるか分かりません、大人が諦めてはいけません。

 

もちろん、大人は、「どんな状況に置かれても強く生きるための方法を教えてなければなりません。」絶対に。そこに議論の余地はありません。

 

私は、今のブラック企業(法人)と子供の貧困を作り出している原因は大人の物の見方と考え方にあると考えています。「私もその大人の一人として」何ができるかいつも考えるようにしています。今、私ができることは、社会福祉法人の経営者に「社会貢献事業に何をお考えですか?」と話をし、子供の貧困対策のお願いをしています。残念なのは、共感できる経営者にお願いをすることしかできないことです。

私がもし、この先、お金を持つことがあれば、必ずやろうと思っていることがあります。公益法人をつくり、、、私が必死に仕事をする目的の一つでもあります。このような思考になる機会をくれた、今の仕事に感謝しています。それも、全く休みがないまま仕事を続けられるエネルギーになっています。

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本間 秀司

本間 秀司代表取締役社長

講師プロフィール

外資系コンサルティング会社の日本のエグゼクティブシニアセールスマネージャーを15年。日本の大手税理士法人マーケティング部統括部長(関係会社社長兼務)を4年。ウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社代表取締役。

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