昨日、「ぐっときたぜよ。」という話と、「Tさんに男の純情を捧げたい。」の話。

昨日の夕方は、WJUICTの中木と私で、これから一緒に仕事するシステム会社さんと打ち合わせしました。そして、夜、うちの中木を敬愛する庄子理事長に引き合わせて、福祉のマインドを学んでいただくべく、庄子理事長+息子さんと我々4人で食事して、カラオケに行きました。

「いろいろシステムを組む時に、『これどうしようか?』とか『もう最後、ここがきまらない。』と思う時、福祉マインドに戻ってシステム開発してほしい。」ということで、一緒にいろいろ話をさせていただきました。

うちの中木は、感覚的思考の人間で、ある意味天才?なのかもしれませんが、場の空気を掴むことが苦手で、相手が意図していることを理解する努力の前に、自分の頭に思い浮かんだことを口に出してしまうタイプの人間なもので、、、、案の定、そんなやりとりが続き、場が涼しい風が吹いてしまうのです。

なんですが、飾ったところがなく、素直で正直で、システムが大大好きで、猫を愛する、一生懸命な男です。私は信用しています。

 

庄子理事長が理事長が困って、「ひさしぶりに、どう伝えたらいいか難しい人に会いました。」と言われて、ある、104歳の女性の話をはじめました。そして、この不穏な行動が止まらない104歳の女性がその日を境に、ピタっと穏やかな日常をおくるようななった理由が、庄子理事長が施設に来た息子さんに「どうか、お母様に会って帰ってください。どうか、よろしくお願いします。」と話をし、「いやっ、また、喧嘩になるから、、」と渋る息子さんに、「そう言わず、どうか、一目会って、こう言ってください。『とても、大切に思っているからね。』と。どうか、そうしてください。」とお願いをされたそうです。息子さんは、お母様に会われて、「とても、大切に思っているからね。」と話しかけてくれたそうです。それから、施設の窓から保育園に向かって鉢を投げることはなくなり、職員にあたることはなくなったそうです。

「中木さん、親はね、100歳になって子供に疎まれてまで生きていたくなんてないんですよ。体がいうことを利かない。自分が失われていく。そんな時、母親が年老いて、一番の不幸を感じるのは、自分の子供に嫌われることなんですよ。福祉はそういう人の気持ちによりそって、一人ひとりと向き合うことなんですよ。」と言っていただきました。医療と介護の本質的な違いですね。

これには、私も「ぐっときたぜよ。」(先日の坂本龍馬つながりです)となってしまいました。涙もろくなってきて、いけませんね。

 

肝心な中木の方も、何度も何度も頷きながら「そうですね。そうですね。私はいけなかった。私は真剣に自分の母親に腹を立てて怒っちゃうんです。間違っていました。」と言って、そのまま席を立って(席をはなれていいですか?って言いましたが、、、)、自分のお母様に電話しに行ってました。ここが、場の空気が読めないところと素直で正直なところなんですけどね。でも、猫を愛する、一生懸命な仕事人間です。私は信用しています。

 

 

このあと、カラオケに行きました。60歳前後3人のオッサンがカラオケに行くと、「いちご白書をもう一度」「津軽平野」「北国列車」「サムライ」「私鉄沿線」「マイウェイ」「I love you」「I love you,OK」「サイキック、No.9」← これは私が歌いました。など、みなさんが知らない歌ばかり。息子さんは、必死に合わせて、ギリギリ尾崎豊の歌を熱唱してました。「やっぱり伊勢正三は天才だよね〜」と息子さんには分からない会話で盛り上がってました。

そして、中木さん、歌うと、ジュリー、そう、沢田研二にそっくりで振り付けがついて「サムライ」を熱唱、これが、なかなかのもので「それだけ歌えたら楽しいね。」と。

褒められて「今度は、Tさんに聴いてもらいたい(『男の純情を捧げたい』と聞こえました。)。」とアピールしてました。まあ、いいんじゃないでしょうか、酔っぱらうとTさんも男前になって訳のわからない話も混ざるので、阪神タイガースの悪口さえ言わなければ、ニコニコ聴いてくれるかも、、、もっとも、「しっかりシステム作れよ!」と気合いれられそうなんですけどね。

 

勉強になり、また、楽しい夜でした。昼間に会議テーブルではしないような話をする。こういう時間、大事です。