250年って、関ヶ原の戦いで家康が天下を取ってから、黒船ペリーが浦賀に姿を現わすまでの時間がいるんです。将軍だけで15人変わってます。

まだ、企画段階なんで、どうなるか分かりませんが、あるシンポジュームのパネラーのお誘いをいただきました。現場コンサルタントとして呼んでいただくのだと思います。

 

私は、以下をパネリストとして伝えたいと思います。

1 経営に優劣が出ている。もう、能力の劣る経営者では乗り切れない。施設系は誰が経営してもできた。しかし、今、その施設系で赤字を出している。経営者退場の制度や、場合によっては法律が必要なのでは、、、。場合によっては、優秀な株式会社の経営者が社会福祉法人を傘下にできる法律が必要なのでは。

2 社会福祉法人は、公益社会福祉法人と一般社会福祉法人の2つ分けて、公益社会福祉法人は地域共生社会の担い手として地域貢献を義務付ける。一方の、一般社会福祉法人には課税にする。そして、株式会社が傘下に入れることができるような制度にして、民間活力をフルに使えるようにする。そして、事業に自由度を与えて、地方で産業が衰退しているところは、一般社会福祉法人が事業を通して街を守る、例えば、レストラン、ホテル、ガソリンスタンド、コンビ二、スーパーマーケット。公益社会福祉法人は、地域包括支援センターで行政サービスの一部を担う。例えば、印鑑証明、住民票、戸籍などの取り扱いなど。

3 国は合併・統合を進めると思われるが、借金がある法人を合併する法人はない。なんで、借金したまま立ち行かなくなる社会福祉法人が出るのではないか。誰ももらってくれない社会福祉法人が、職員が集まらず、立ち行かなくなったとして、残った職員と利用者は、別の法人に移ればいいが、残った経営者と借金はどうするつもりか? 社会福祉法人は国民からの寄附(補助金・税制優遇)で成り立っているわけで、誰が責任を取るのか。

4 だから、社会福祉法人に充て職の理事長を無くす。役所からの天下りを法律上、絶対に、認めない。←( 多くの社会福祉法人を敵にまわしそうですが、、)

多分、疑問に思われることと思います。「一般社会福祉法人と株式会社はどう違うの?」と。株式会社には株主がいますが、社会福祉法人には株主はいません。なんで、利益分配をしない。役員の収入に制限を設ける。役員の退職金に制限を設ける。他。

「じゃあ、株式会社と同じでしょう?」と言われるかもしれませんが、法人税を変えて、利益を再投資にまわせるようにして事業に投資する。民業圧迫になるかについては、街の衰退がどこで進んでいるかを勘案すればいいので。

主催者がこのブログを読んだら、パネラーから外されるかも、、、、

 

ちなみに、、、私はコンサルタントです。多くの法人を見てきました。私が、ここの法人が優秀かどうかを見分ける所の一つはなんだと思いますか?

一つは、「在宅事業で成功しているか?」です。だって、施設系は、運営で経営じゃないから。

だから、「特養で大きくなりました。」は、「なるほどね。ところで、デイ、訪問、小規模なんかはどうなってますか?」とお聞きして、「これが苦手で。」とお聞きすると、「居宅さんはどうなってますか?」と聞きます。そうなると、判で押したように「どうなってるか?と言いますと。」という感じです。「ああ、分かりました。」と言います。

在宅を成功させるには、居宅さんのマネジメントが絶対でしょう? そして、営業もね。でも、居宅には、お局様みたいな人に牛耳られていて、全く、自法人の在宅事業に利用者をまわしていない。そして、営業が全くできない。なんで「ああ、下手なラグビーチームみたい。試合に勝つ気がないんだな。」と

で、経営者の方には「マネジメントがないに等しいんだと思うんですが、どうですか?」とお聞きすると、「うちの特養は稼働率96%を維持してます!」と、分かっていない返事をされるわけです。

 

考えてみてください。H29年度の特養の全国平均の経常利益率は1.6%です。1年間頑張って、残るお金が400万円です。10億円で特養を建てたとしましょうよ。実際は13億円で、3億円が補助金として。年間3億円の収入とします。

10億円を、金利なし単純計算で何年で償却できるのかですが、全部返すのに250年かかるんです。250年って、関ヶ原の戦いで家康が天下を取ってから、黒船ペリーが浦賀に姿を現わすまでの時間がいるんです。将軍だけで15人変わってます。

分かりますか、2018年に建てたら返済の終わりのが2268年です。日本人がまたチョンマゲしているかもしれませんよ。← 意見には個人差があります。

 

 

いよいよ、老朽化している特養がお荷物になります。また、ポツンと建っている有老・サ高住がお荷物になります。

もし、シンポジュームが行われた場合、「優れた経営者が本当に必要なんですよ。」と。それをパネラーとして、どうお伝えするかです。