「意見には個人差があります。」、人それぞれに考え方は違いますので、悪しからず。

本間先生
 
朝早くからすみません、榊原です。
ブログ、庄子理事長の文章、拝読させて頂きました。
庄子理事長らしい、何とも落ち着きがあって、静かで、それでも、力強く迫ってくる内容ですね。
 
(中略)
 
 
ブログの文章を拝読させて頂き、庄子理事長とお話しているような錯覚を覚えました。
ありがとうございます。
本間先生のブログは、一つのコミュニティを作っているようでもありますね。
レギュラーメンバーとしてお仲間に加えて頂いていること、光栄に思います(笑)。
 
これからも楽しみにしています!
 
榊原
 
 
 

榊原様

 
おせわになります。
 
メール、ありがとうございます。そうですね、庄子さんらしい深みのある内容だと思っています。
 
私は、この「待つ」を「寄り添う」と読みます。私は、今回の渋谷の事件で、この「待つ」=「寄り添う」が、それだけではダメなのではないか、と考える様になっているんです。長く、福祉の世界でご活躍されている庄子さんには、本質的な「待つ」ということの大事さを説くわけですが、、、
 
 
そして、庄子さんが書かれている様に、「待たない世界」が広がってきて、「待つ」を教えて、守ってきた「現場」との「齟齬」をきたし始めている。
私は、法人を守るのが仕事です。だから、「待つことを考えよう。」というのと、今も起こっているであろう、「齟齬」をどの様に考えるかなんです。
 
 
養護学校は、18歳は超えると卒業しなければならない。亡くなられた先生は、その子のアパートの保証人になっていて滞納金を支払う義務があり請求されていた。
制度は、その子に対して、何をしていたのか? という視点を加味する必要があります。
あの子は、「待つ」=「寄り添う」という世界から、「待たない」=「自己責任で生きる。」と世界に18歳から出されました。それは、驚きの連続だったことでしょう。
 
 
私は、画一的とは言いませんが、養護学校から出て世の中の荒波に立ち向かって自立して、「感謝」できる人間に成長していく子が沢山いることを知っています。
しかし、今回の様な子が居て、「待たない」世界に変容している、今の社会に、今までの「待つ」=「寄り添う」の福祉は、再び、福祉の理念に立ち会えり、変容した日本、人と人の繋がりなくなりつつある、人に優しくなくなっていく、この国を理解した、法律と制度が必要だと考えるのです。
 
私は、あの事件をこう解釈しています。あの子は、人から愛情をもらうことが少なかった彼は、世の中の不条理を感じて育ち、その不条理を消化して立ち上がるのに、他の養護学校の生徒より時間が掛かる子だったのだと。なんで、法律や精度が、少し、彼に対し「待つ」+「アプローチ」がないのかなと。
もっと、現場を信じて「待つ」+「アプローチ」の「制度」がいるのではないか、なんです。
 
 
私は、「待つ」+「アプローチ」の「制度」のためには、福祉の人たちに「戦略性」が必要なのだと思います。福祉の人は、もっと、多くのことを学び、自己犠牲ではなく、様々なアプローチで世の中を変える必要があります。私が、今日、こうして榊原さんにこのメールを送る様になったのは、10年前の自分であれば考えられませんでした。
私は、庄子さんと出会い、時にはぶつかりながら、相手を理解することで福祉を理解してゆきました。なんで、庄子さんは、「私は何もしていないよ。」と言われますが、庄子さんに、尊敬の念と感謝をしているのです。
 
 
福祉は、変わって行かなければなりません。福祉は、厚労省の言う通りに動いていくものではないと理解しています。
このごろ、私のブログに頻繁に出てくる対馬先生は、「福祉とは街づくりだ。」と言って「私は、自ら新しい介護保険事業を作り提案する。」と言われています。また、先日、協同福祉会の村起さんと、随分と長く話しをしていました。村起さんは「国に要望書を出したので読んで欲しい。」と書類をいただきました。内容は、本当によくできていて、「さすがだな。」と唸ってしまいます。
 
 
福祉は、国民の税金で事業を行なっています。なので、社会が変われば、事業者が自ら声を上げ、その事業を変えて行く必要があると考えています。
私は、幸いにして、多くの日本の福祉をリードする方々や事業を行なって成功されている方々とお会いすることができます。多分、日本の中でも、これだけ、中心で活動している方々と会っている人間は珍しいのではないかと思っています。なんで、福祉の人が、もっと、社会のために、地域のために、人のために、人と一緒に時間を共にしてくれる犬やニャンコなどのために頑張れるのではないかと思っているのです。
 
 
あのニュースを見て、庄子さんに会って、何か分からないが、心から湧き出てくる止められない感情を聞いていただきたいと思って、庄子さんにメールをしました。
やり取りをして、榊原さんにも感じていただき、お陰様で、自分の中で、何か、少し座りがよくなりました。ありがとうございました。
 
 
 
 
私は、自分にこれができるかどうかは分かりませんが、以下の様に福祉を変えることができないか目指しています。
 
1 福祉は3Kではない。
 
2 福祉は、街と人と生き物を守る。
 
3 福祉で働くは尊敬の対象。
 
そのためには、福祉法人は
 
1 福祉法人は、教育の場であり、教育機関でなければならない。
 
2 福祉法人は、優秀な営利企業でなければならない。
 
3 福祉法人は、地域づくり、人づくり、生き物との共生、のノウハウ・戦略がなければならない。
 
4 福祉法人は、文化の発信基地なければならない。
 
私には、力もなければ時間もない。出来ることは、次に世代に託すことだけです。何かのきっかけを残して行きたいと思っています。
あと、制度にぶら下がっている社会福祉法人には、厳しい姿勢で接しているのです。
 
だから、榊原さんにも、新しいプロジェクトの参加のお願いをしているわけです。
これからもよろしくお願いします。
 
 
 
ながーーくなりました。
8泊9日の遠征を終え、名古屋に帰る新幹線の中では、爆睡でしょうから、何かの機会に読んでください。
だから、「返事は後でいいですよ。」。
 
5月は、一緒に霧島の法人さんに行きましょう。山下さんが、美味しいお肉のお店に連れて行ってくれる様です。
そして、その次の日は、奄美の若者から生のエネルギーをもらいに行って、いじられて来ましょう。
 
 
では、体、ご自愛ください。
働き方改革のコンサルをしている、働き方改革が必要な、もう一人のコンサルタントより。