マーケット(世の中の流れ)と自己満足の間(はざま)について。+どうしていいか分からないのであれば、もう、経営者でいることが許されない時代が始まりましたかね。

昨日と今日、富士フィルムの記事が載ってました。がん治療が遺伝子治療に変わってゆく中、数千万円のお金がかかることが課題になっていた。富士フィルムは、ips細胞を使い、大量生産で費用を大きく下げることができるようにするというものだった。

このニュースを好感して富士フィルムの株価は大きく上げた。

ソフトバンクは、データ分析、AI、5Gで、企業向けの商品を新しく投入するという記事があった。現在も新規事業を35本投入して、17本で目処が立ってきているという。

 

この2つからわかることは、人口が増えない日本では、新規事業がない限り、自然増は見込めない、ということですね。

 

振り返って、医療、福祉、特に福祉の人は、「いい介護をしていれば。」と念仏のように唱える人が多い。例えば、いい介護が認められたとする。しかし、公定価格であるため、売上が伸びることはない。しかし、そのいい介護を支える原価は、毎年上がってゆく。建物は年々古くなる。自らはトシをとってゆく。

 

医療も福祉も、良い医療、良い介護、良い福祉を続けたいのであれば、同時に、新規事業を並行して進めなければ、安定した経営はできないのが、今の日本なのだと理解していただきたいのです。また、様々なサービスや事業を組み合わせて単価を上げてゆかなければならないのです。

何か困ると、「うちは、良い医療を提供することを使命として。」と言われることがあります。なんで、「良い医療、良い介護、良い福祉は、当たり前で、その話は前提にすぎないですね。」とお話しし、ふくれっ面されてしまうことがあるわけです。心の声は「あいつ(私のことです)は分かっていない。」と。

 

医療は10年。福祉は15年で、戦国時代〜関ヶ原の戦いになります。2040年で江戸幕府に。そして、2060年には廃藩置県になります。経営者は、マーケット(世の中)と自己満足の間(はざま)について、真正面から見ていただければと思いますね。

そして、今、一番勉強しなければならないのは、経営者ですね。そして、頑張らないと。どうしていいか分からないのであれば、もう、経営者でいることが許されない時代が始まりましたかね。

 

 

 

「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。驕れる者は久からず、ただ春の夢の如し。武きものはついには滅びぬ。ひとえに風の前のちりに同じ。」

かく言う、私も流行(はや)りものです。常に自戒して、マーケット(世の中)と自己満足の間(はざま)で、ポジションを間違えないようにしないといけません。

一番勉強して頑張らなければならないのは、WJUの中で、私自身です。

既存のサービスに加え、常に新しいサービスを提供する。時代にキャッチアップする新しい事業を展開しなければなりません。なんせ、下りのエスカレーターを逆に登ってゆくが如くなんで。

努力します。

だって、行くしかないものね。