「はい、銀行から来ている人は無視しています。何か言われても、はいはい、こっちでやってますからと言って無視して進めています。」

HMSエリートの最終日、講師と一対一で15分〜20分、事業計画を見ながら話をするのです。

28日に来てくれた参加者にHMSエリートの受講生がいて、講師と一対一で話をするとき、私がその彼に「あなたは意欲もあるし真面目だし力もあるし、私は、あなたには、その法人で頑張るのではなく、別の道もあるんじゃないかなと思うよ。」と言ったんです。

私から見ると、その病院さんは、典型的な地方銀行さんに食われている病院で、その銀行に借り入れを集中させ、銀行から事務局長がきて、高い金利を払い、銀行指定のコンサルタントが来ています。事務局長は、何もせず、銀行指定のコンサルタントを雇い、報告書を作らせ、さらに借り入れする。気がついたら、もう、抜けられない状態。

 

心ある人は、「やられた。」と分かっているのです。普通だと、このまま身売りです。しかし、ここはさらに経営状態を悪くしてしまっているので、もう、身売りもままならない。

だから、「あなたは意欲もあるし真面目だし力もあるし、私は、あなたには、その法人で頑張るのではなく、別の道もあるんじゃないかなと思うよ。」と言ったんです。

 

会うなり、「おお、久しぶり、心配してたんだ、同じ法人?(転職していないの?)」と言うと「はい、同じです。先生、実は、大きく経営改善が進んだんです。」と。「それは良かったね!どうしたの?」と問うと「いや、看護師さんたちに事実をお伝えし協力してもらったんです。」と。「経営者は?」は、「経営者はウンウンしか言わないので。」と。そして、重要な「銀行はどうなっているの?」に、「はい、銀行から来ている人は無視しています。何か言われても、はいはい、こっちでやってますからと言って無視して進めています。」と。

 

結論は二つ。一つ目は、現場を巻き込んで改善すれば、大きく業績は挽回できる。二つ目は、中途半端な改善は、銀行に変な気を起こさせてしまうこともある。

だから、問題は、黒字になってから、今度は、銀行に売られちゃうリスクですかね。もう、ひと山ふた山ありそうですね。

頑張れ!