そして、全く同じ考え方の人がいて、かつ、稀代の経営者だったことに驚いたことを覚えています。

アイリスオーヤマという会社があります。私の尊敬している経営者の一人です。

ここの凄いところは、「予算」という概念がないのです。それでも会社がまわる仕組みを持っています。

私は、「予算」というのはWJUのコンサルティング部門には、似合わないと思っていたのです。

そして、全く同じ考え方の人がいて、かつ、稀代の経営者だったことに驚いたことを覚えています。

私は、もし、WJUが販売予算を持ったら、「お金のために仕事する。」ことになり、お客様のための仕事ではなくなるかもしれないと思っているからです。

私たちの会社がお金に使われたらおしまいです。

 

アイリスオーヤマが、では、なぜまわるのか?

答えは、「正確な損益管理」と「確実な計画実行」の仕組み、だそうです。

私もWJUで作っていきたいと思います。

 

アイリスオーヤマの強みは、凄い数の新製品を出すことです。

そして、損益をしっかり把握して、改善するか、やめてしまう。

まさに、量とスピードが命なのです。

私は、いつも、感心するばかりですし「かくありたい」と思っています。

来年もそうしたいと思います。

 

「開発部門などのコストセンター(経費は使うが、収益を計上しない部門)についても、年間でこれくらいの経費を使います、という予算がない。予算をぶんどるとか、そういうやり取りはなく、必要なものがあれば、必要なときに買えばいいというスタンスです。」

「会社の都合で予算の総額や部門の割り当てを決めるというのは、それはユーザーにとってはどうでもいい話です。ユーザーのために作りたい製品があり、そのために必要な経費で、しかも損益を細かくシミュレーションした上での金額ならば、それは使うべきお金です。ユーザーのニーズに合っていて、たくさん売れれば、経費をかけただけの利益が得られるのです。ユーザーの事情から離れたところで会社の予算を決めて、本当に必要なのかどうかも曖昧なまま資金を投じるほうが合理的ではないはずです。」