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「財務省が1月21日発表した2020年の貿易統計速報によると、輸出額は68兆4066億円で前年から11.1%減った。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に、自動車輸出が2割減と大きく落ち込んだ。輸出額は過去3番目の落ち込み幅となった。」
「これまで輸出が過去最大で落ち込んだのはリーマン・ショック後の09年で33.1%減った。過去2番目はプラザ合意後の1986年の15.9%。今回は過去の危機時のような急速な円高・ドル安がなかったにもかかわらず、大幅な減少となった。」
「自動車や自動車部品の輸出が米国や欧州連合（EU）向けで落ち込んだ。米国向け輸出は前年比17.3%減の12兆6124億円。アジア向けでは自動車部品に加え、鉄鋼製品や化学品原料の輸出も減少した。中国向け輸出は2.7%増の15兆829億円と、2年ぶりに増加した。非鉄金属や自動車の輸出が増えた。」
「輸出は足元では回復し、20年12月は約2年ぶりに増加に転じたが、先行きはなお不透明だ。」
「輸入は同13.8%減の67兆7319億円と2年連続で減少した。あわせて発表した20年12月の貿易統計速報では、輸出額は2%増の6兆7062億円。中国向けが10.2%増の1兆5567億円と6カ月連続で増えたのが寄与した。輸入は11.6%減の5兆9552億円だった。」
