「今回のガバナンスの変更には深慮遠謀がありますよ。なぜかというと、、、」と話し説明している途中に、「あっ、そういうことか!、、」と会場から声が漏れました。

今日、「このごろ私は、社協、経営協、老施協の研修講師をしているときに、いつも話していることをお話しします。」と言って話しはじめたことがあります。途中、まさに思わず驚いて「あっ、そういうことか!↑」と呟く参加者の声が聞こえました。こちらもそれに合わせて「そうそう、ねっ、そうでしょう。」と言ってしまいました。

内容は、以下です。

「みなさん、社会福祉法人だから、最後は守られるって、なぜ言えますか?勘違いしてませんか?」「守られるには、条件がありますよね?社会福祉法人だから守れるのではありません。守られるにふさわしい法人だから守れるんです。」

「では、病院をイメージしてください。医療法人向けの新しい政策に地域医療構想があります。これって。病院の関係者は間違えているところがあります。例えば、現在、ある県で病院のベットが全部で5000床あるとしてください。地域医療構想で5000床を4000床の1000床減らすと発表があったとします。どんな病院のベットが減らされると思いますか?」「条件は、すべて、病床機能ごとに条件を満たしている場合です。」

「で、ある病院の関係者の方が、うちは社会福祉法人の病院だから大丈夫だっていうんです。あと、うちは社会医療法人だから、いうなれば公的病院だから大丈夫ってっていうんです。これって逆ですよね。国の政策は、民ができることは民がやる、ですよね。公は民の活動を妨げることはしないのですよね。」

「社会福祉法人の方にはピンときませんか?医療で起こることは福祉で起こるのです。要するに、福祉施設が過剰になれば、行政が主導で、総量規制をはじめ、事業統合や法人統合を行うってことを想定しないといけないのです。」

「分かりますか、今回の改正でオーナー制は事実上なくなりました。世襲制ではありません。経営のプロとして代表理事になるのです。」

「結果、大統合時代がきます。施設や事業が削られるのは公益な社会福祉法人か赤字の法人で、その次は民ができることしかやっていない法人、ですよね。」「あとは街を守って頑張っている法人に統合させますよね。」「社会福祉法人は公的法人だから、行政の権限で統合させっれちゃいますよね。」

「では、どんな法人が統合の親を務めますか?当然、地域を独占している法人ですよね。老人も障がい者も就学前も法律や制度からもれる人も救ってくれる法人ですよね。自分のやりたいことだけを行っている法人ではないでしょう?そういう法人を街は守り、行政は守り、評議員は守ります。」

「ガバナンスを変更したということの意味は大きいですね。」

「あとは、国は、地域医療構想の福祉版を出すだけになりました。政策名は、地域福祉ビジョンですね。」