若手を育てるのは難しい。今日の内容については、「意見には個人差があります。」ので悪しからず。あと、人事制度、業務標準、業務マニュアルが大事な理由についても。

今、一番、仕事で悩んでいることがあります。医療と介護の現場職員の人間力の向上です。私がテーマにしているのは以下です。中核職員研修で若い力(期待されている若手職員)と一生懸命考えています。

① 周囲が自分に対して何を期待しているか瞬時に理解する力

② 周りを客観的に見る力

③ 習慣とは違う細かな変化に気づく力

④ 物事を定義する力

⑤ ①〜④を理解して的確に活動できる力

これを標準化してクライアントさんの職員を訓練していくつもりです。躾が足りず、自己中で育ってくると、①〜③の力はそんなに必要なかったんで、社会人になるまでもなってからも必要ではなかったわけで、「何それ?」っていう若手と出くわして「あっらー。」となることがあります(意見には個人差があります)。

医療と介護の現場で、さらに複雑にするのは、患者や利用者の日本人の部分です。「お察しください。」とか「恥かしい」とか「遠慮」とか「我慢」とか「感謝」など、悠久の歴史の中で醸成させて日本人の「素」を持った人が、日本人じゃなくなった日本人の若者と接してしまうわけです。なんで、そんな若者は勘違いする(意見には個人差があります)。

で、ある一定の年齢になると、もう修正不能になるわけです。俗にいう「人間音痴」になってしまう。こうなってからでは、働く人も雇用する側も不幸になります(意見には個人差があります)。

ゆえに、人事制度、人事考課、業務標準マニュアル、研修制度が必要なんです。これを医療と介護の経営者に伝えるのが大変で、、、、

 

法人の若手が集まって研修をする時、私は日本の島国であるという地理的な視点、火山や地震などの自然災害が繰り返されているという視点、そもそも日本ってどんな歴史があるのか話をします。「日本って、実は、国民の何分の1が死んでしまうほどの大きな災害が何千年に1回の割合で起きて今があると考えている。今はたまたま、そんな災害が無い時期にすぎない。昔、阿蘇の山が噴火して九州の8割の人が一度に命を落とした歴史があるという研究結果があります。高知は2000年に1回の割合で60mの津波が来ているという研究者がいます。日本の火山がいつくか大爆発したら、日中も暗く、お米や野菜が取れない深刻な飢饉が起きるはずです。日本という国は、大災害と大災害の間に文明を育んだ、そんな国に違いない。」(意見には個人差があります)。

「だから、日本人は信心深く、困っている人を見れば手を差しのべ、3.11のときもコンビニで買ってきたパンを周りの人と分け合うような人たちになったんだと思います。悠久の時の中で育んだ人を思いやるというDNAと島国という地理的な条件が世界の中でも同様な人がいない特殊な人たちを作ったと思っています。」と話すわけで、みんなポカンと聞いています。しかし、中には物凄く頷いて話についてくる子がいるんです(意見には個人差があります)。

テーマは「職業人として何が必要なのか?」なんですが、日本人って何?から始まって、話しているうちに、どんどん脱線していきまして、サッカーの話で組織を話したり、最後には、アウシュヴィッツの収容所から生きて帰ってきた人はどんな人かってところまでいくことがあります(すみません)。

で、「私もこの仕事をしていて、福祉で仕事をしたいという人が少なくなったり、福祉の職につく人にネガティブな話をする人が少なくないことに悔しくてしょうがない。若い子たちにプライド(誇り)を持って仕事してほしいのです。」ってことになって、① 周囲が自分に対して何を期待しているか瞬時に理解する力、② 周りを客観的に見る力、③ 習慣とは違う細かな変化に気づく力、④ 物事を定義する力、⑤ ①〜④を理解して的確に活動できる力って話がどこかに行ってしまうことがあります。

人に伝える、人を育てるって難しいですね。

 

 

こうやってブログを書くということは、法人様に提出する報告書を書く時期に来たわけでして、脳を呼び起こしているのです。これから2週間で3本の報告書を書きます。報告書の内容で、受け取った法人様が経営判断をするわけで、その責任の重さに潰されそうになります。(何がなんでも成功していただきたいので)3本とも、これからの法人の方向性がかかっているし、法人によっては責任問題になる方がいるかもしれず、この報告書で人事異動が起こってしまうかもしれず、人の人生を変えてしまうかもしれないのです。PCに向かってて怖くなることがあります。

そんな時に、自分を支えてくれるのは、WJUとしての信条です。信念、考え方です。職業倫理です。

ウェルフェアー・J・ユナイテッドの事業目的とコンサルティング信条

<目的> クライアントのゴーイングコンサーン(継続法人の前提)の要件を満たす。 誰かのために仕事をするのではなく、法人のゴーイングコンサーン(継続法人の前提)のために仕事をする。

<信条>
(1) 経営を代行するつもりで仕事をする。
(2) 法人の方が自らの法人のことを考える以上に我々はその法人のことを考える。
(3) 必要であればガバナンスを触る。

 

今日は、私の気持ちにお付き合いいただき、ありがとうございました。文字を打ち込んでいるうちに気持ちが落ち着きました。これで、報告書を書くことができます。

頑張ります。