「一人の限界を知る。」これはとても大切なことです。HMSエリートで一番最初に気づくことの一つです。

HMSエリートは、第4期生を迎えました。過去のHMSエリートの参加者は口を揃えて、「グループ討議の価値、大切さ」を話してくれます。私も経験上、グループ討議の重要性を理解しています。なので、できるだけグループ討議をしてもらうようにしています。

今回は、全12回の1回目と2回目でした。内容は ① 経営・経営者について、② 経営企画室の役割について、③ 国の政策について、④ 参加者の法人の、地域医療構想、介護保険事業計画、障がい者福祉計画の4つをテーマに進めました。

まず、講義を聴く。そして、与えられた課題について「一人」で考える。一生懸命考える。考えて考えて、「よし!これ以上はない。」という結論を出す。次に待っているは「グループ討議」。ここからが面白い。グループ討議を見ていると分かります。みんな、自分の持論や学習してきたことや前夜の調べ物を頭に入れて文字に変えて、ある程度自信を持ってグループ討議に臨みます。

私は外側からこのグループ討議を見ているわけです。そして、予想どおりのことが起こります。どうなるか、各テーブルでは、「あ〜、そうなんだ〜。」とか「なるほど〜。」とか「へえ〜。」という顔がそこかしこで見ることができます。私はその様子を見るたびに、表向き、しらん顔しているのですが、心の中でガッツポーズしているのです。で、心の中でつぶやきます「だろう、この価値ってすごいだろう。」って。医療法人や社会福祉法人の人は特に閉鎖的な環境で仕事をしていることが多いのです。何年も同じ人たちと仕事をしています。これって安心かもしれないのですが、一方的な見方しかできなくなるものです。

さらにHMSエリートのいいところは、医療法人、社会福祉法人、民間事業者とふだんでは、話をすることなんてない人たちの話を聞くことができるのです。しかも法人ごとにビジネスモデルも違うし強みも違うのです。その人たちの話しが聞けるのは本当に価値があるのです。

私は参加者に、「とにかく話を積極的にするように。人の話を聞くと気づくし、自分の間違いが分かるし、自分の考えを進化させることができるだろう。」と話をしています。

 

HMSエリートでは、一人の考えには限界があることを知り、英知を集めることの大切さを学ぶことができます。

人間一人の才能なんてしれているのです。