二宮金次郎 episode 1「立志編」(2がありますが、また、時間のあるときに)

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。」私が最もしびれた名言の一つです。

あまりに「粋」で、「通」で、「おしゃれ」で、「やられた」感満載で、どんな表現をしてもこの名言を表現できないです。HMSエリートに来た人たちは、「ああ、そういえば、そんなことを、、」と言うかもしれません。私、二宮金次郎さんが大好きです。そして、かなり好きです。

理由は、彼は、ただ、蒔を担いで本を読んでいた人ではありません。学校の銅像では、「勉学の尊さや重要性」を語る上で使われるのですが、私にとっては、経営者としての「物の見方と考えかた」と、経営の根幹をなす、すべては「マインド(素)」で決まる、という理念を持ち、この信念をもって活動した江戸時代の経営コンサルタントとして尊敬しているからです。

 

元々は裕福な家の出ですが、洪水で田畠が流されたことをきっかけに家は没落。その後、父と母が相次いで死に、幼少期に親戚に預けられる境遇になります。しかし、持ち前の勤勉さとアイデアで、若くして、(たしか23,4歳)で先祖の田畠を買い戻します。これだけでも立派です。

不遇の時代(親戚に預けれたら時)に、畑仕事をして、さらに、+薪を売り歩くことで収入を増やす。要するに休みなく働くわけで時間が無い。そこで、薪を運ぶ間に本を読んでいたのです。これが銅像の元になりました。夜、部屋で勉強をしていると預けれらた家の主人に「油がもったいない!」と行燈(あんどん)を消されたのですが、菜の花を畑に植えてそこから油をとり勉学の明かりを確保したという人です。ちなみに、家主が悪いわけではありません。理由は、当時、農民に学問はいらないというのが当たり前でしたので。ここの家主はけっして底意地の悪い人ではありません。

彼がすごいのは、① 小さな田を買う。② その田を小作にだす。③ 荒地を開墾する。④ 開墾した田を小作に出す。⑤ ②③④を繰り返す。⑥ 空いた時間で薪を売る。ついには先祖の田畠の全てを買い戻す。すごくないですか、この企画力。

 

この人、不撓不屈の人なんです。そして、創意工夫の人なんです。さらにいうと、原理原則の人なんです。HMSエリートの演習でこのような問題があります。「あなたの座右の銘を教えてください。その理由を教えてください。」← 教材を持っているHMSエリートの人は、3回目の教材の演習を見てください。

ちなみに、私に座右の銘が書いてありまして、「原理原則 創意工夫 不撓不屈」です。← 金次郎さんのことがかなり好きな理由がお分かりいただけるものと存じます。

さらに加えると、憧れの人は、二宮金次郎さんと上杉鷹山さん松下幸之助さんです。← 上杉家は佐渡の本間家を滅ぼした、上杉景勝と直江兼続の家なんでかなり複雑なわけですが、上杉鷹山さんは憧れの人(憧れとは「こんな人になれたらいいが、到底なれない。」)です。本間家が滅ぼされたのは500年前の話です。付け加えますと、酒田の本間家は相模に国の海老名市あたりに領地があったころは一つの家だったようですが。

 

そんな優秀な人なもので、次の大きな転機(仕事)が待っているのです。← 世間は見ているということです。コンサルタントとしては「そうね、言い訳できないね。世間の人はみているんだよね。肝に命じたいと思います。」

その話は続く、、、、

今日は、疲れが取れなくて書き続ける気力がありません、、、

マインド:ものごとを肯定的に考える心の有り様。

 

二宮尊徳(にのみや たかのり) 通称:二宮金次郎
生誕:天明7年7月23日(1787年9月4日)
出身:相模の国 小田原藩(神奈川県小田原市)
江戸時代後期の農政家・思想家
加えます:人格者 経営コンサルト 政治家 私の憧れの人 信用金庫の元を作った人 苦手科目は奥さんだった人 ← 本間の偏見です。(すみません)