「本間さん障がい事業が他の福祉事業にない概念に『怒り』があるんですよ。」と教えていただきました。大変、勉強になりました。

今日、障がい者事業で9億円やられている、社会福祉法人さんの理事長と息子さんがおみえになりました。目的は、WJUからお願いして、WJUの介護のお客さまをこの法人さんに見学とご紹介をするためです。こちらの法人の理事長は73歳になられても現役で経営されている、御立派な経営者の方です。

 

お話の中で、「本間さん障がい事業が他の福祉事業にない概念に『怒り』があるんですよ。」と言われました。

「障がいをお持ちになられた女性がいて、ご結婚され、子供もできた。年齢を重ねるうちに、周りから疎まれ、最後にはご家族から疎まれ、たどり着いたのが、うちの施設でした。まだ、そこまでの年齢ではないその女性が施設に来られた時、人間の表情を失い、半分は獣のような顔立ちで、髪の毛は真っ白になっていたんです。当然、人間不信の極地にまで追い詰められていて人を寄せ付けない。私は、その女性の周りの人々に『怒り』を強く持ちました。『恨み』ではありません。世の中に対する『怒り』です(人間の尊厳を踏みにじる)。」

「その人が来られた施設で生活を始めました。どうなったと思いますか、本間さん? その人は、時間が経つにつれ、表情が穏やかに変わっていきました。そして、OO年で髪の毛が茶髪になり、亡くなる数年前には、全部、黒髪に戻ったんです。看取った時には妹さんが来られて一緒に看取りましたが、大変、穏やかな顔でお亡くなりになりました。我々、障がい福祉の原点には、医療や介護にはない、『怒り』が活動の原動力になっているのかもしれません。だから、24時間365日施設に泊まり込んで、障がい者と一緒に暮らせるんですよね。」

「でも、この頃は、法律、制度がだんだん、今までの障がい者福祉の事業とは違って来て、仕事したら8時間で家に帰せっていうわけですよね。難しくなって来ました。」

 

障がい者事業の真髄に触れ、障がい者事業で命を張って戦って来た方のコアに触れ、大変、勉強になりました。

今日は、ありがとうございました。