社会福祉法人青葉福祉会 理事長 庄子 清典様より寄稿いただきました。(2015年5月29日)
『どういたしまして』
友人が東日本大震災の被災者支援のため、被災地地産のリンゴを使ってジュースやジャム作りをしている。そのジャムを大量に頂いたので特養と保育園の利用者に召し上がって貰おうと施設に届けた。数日後、保育士に連れられて年長組の園児5人がやってきた。「理事長先生、ジャムありがとう。これ・・・」子供の持つお盆には、ジャムをたっぷりと塗ったコッペパンが載せてあった。子供たちがジャムの御礼に来たのだ。嬉しくなり「ありがとう。ごちそう様。」と言うと、間髪を入れず「どういたしまして。」と答えたのだ。嬉しさが驚きに変わり、最初の御礼に「どういたしまして。」と答えなかった自分が恥ずかしくなった。
特養のスタッフたちは「どういたしまして」とは言わない。大正生まれのお年寄りは「どういたしまして」又はそれと同じニュアンスの言葉をよく使う。お年寄りは子供のころに身に着けた礼儀を保ち続けているように見えるが、戦後生まれは、子供のころに身に着けた礼儀をどこかに置き忘れてしまうのだろうか。何がそうさせるのだろうか。現代風の権利の主張を身に着けていくことと関係がなければよいのだが。
この子たちが、この言葉をいつまでも忘れないでいてくれるように祈らずにはいられなかった。
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<お客様情報>
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