人生100年時代。若いうちから焦ることはありません。

今日、床屋さんに行きました。マスターと私の愚息の話になりまして、「相変わらず、本間さんの息子さんはバスケばかりですか? 大丈夫ですか受験の方は。」

「そう、バスケだけ。別にバスケで将来、飯が食えることは100%ないけど、いまはバスケだけ。勉強ができるに越したことはないが、うちの息子にそれは無理。そこまでの体力がない、体も脳も。」

「慌てることはないでしょう? 彼らの時代は、人生100年時代だから。だって、癌は普通に治る病気になっていますよ。だって、昔、結核は死の病だった。天然痘も。でも、もう不治の病いじゃないでしょう。もう、50年もしたら、飛行機会社は、無くなっているかもしれない。なぜなら、自家用車で空を飛んで、海の上を走って、ハワイやアメリカ、ヨーロッパに行く時代になっているはず。今の形式の結婚という形も変わっているかも知れない。教育も。」

「明治の頃、戦後すぐの頃、今の世の中を予想できた人は、絶対に、天才以外はいない。空想漫画の人たちも難しかったと思いますよ。例えば、まさか、自分の細胞から、自分の悪い臓器を作って入れ替えることができる時代が来るなんて、誰も思っていない、iPS細胞ね。今の教育は、20年くらい前の学問をなぞっているわけで、その教育を受けた子がその知識で成人になった頃は使えない。そんな時代なんだよね、万事スピードが速すぎて、今の時代は。」

「多分、病院とか介護施設はいまの半分で済むはず。みんな健康にトシを取るはずだから。医者が足りないなんて言ってるのは、あと10年くらいかもしれないよね。」

 

「マスター、私は、息子に、今、大事なことは、知識のある人よりも知恵のある人になっておくことが大事だ。そして、人という生き物をよく見ておくことが大事。今は、どうしたらバスケが上手になるか、5人の中でポジションが取れるかを考えるのが大事。それができれば、どんな世の中になっても、社会の中で自分のポジションが取れるから。あとは、仕事をしてて楽しい、これなら一生続けることができそうだな、と思えるものと出会えるといいね。女の子もね。って言ってるんだよね。」

「だから、何事も慌てずに、ゆっくり考えてるの。息子には『大事なことはな、今の目標を真正面から見て、真っ直ぐに進むこと。怠けるなよ。』って言ってるの。『上手くいかない時は、下を向かず、顔をあげて考えろよ、全力で。』って言っているの。」

「あとは、一喜一憂するな、おまえには時間は100年ある。おまえは、まだ、16年、今年で17年しか使っていないだろう、時間を?だから、物の見方と考え方をしっかり持って、正しい心を真ん中に持てよって。正しい心を持っていれば、いつか神様が『おまえはこの方向に行きない』っていうから。頑張っていると、偶然という名の『運』がおまえを良い方向に導いてくれる。だから、陰徳を沢山積みなさい。」って。

 

床屋さんのマスターは、「なるほどね〜そうだね〜、なるほどね〜そうだね〜。」と何回も言ってました。