ウィンストン・チャーチルの映画がやってましたので観ました。彼がイギリスの首相になるところからドイツ軍のイギリス本土への空襲が激しくなる直前までを描いてました。だから、戦争映画ではなく、チャーチルが、誰からも望まれないまま首相になり、周りから猜疑心の目で見られ、ことが上手くゆかず、悩み、迷い、怯え、孤立する。しかし、自分の信念を曲げず、周りと摩擦しながらも、少しずつ理解されてゆき、最後には、民衆の声を聞き、議会を抑え、自分を支持してくれていなかった国王に支持され、ついには、不撓不屈の宰相ウィンストン・チャーチルになるまでを描いてました。
歴史では、第二次大戦で、破竹の勢いでドイツ軍が西ヨーロッパに侵攻し、ポーランド、オランダ、ベルギー、と次々に陥落してゆます。イギリス軍はフランスを支援し多くの兵をフランスに渡らせますがドイツの勢いを止めることができません。そして、フランスの敗北が近づくなか、イギリス政府には和平交渉やむなしの空気が漂います。国王はカナダに亡命しようかとしていました。しかし、その空気に猛然と反発するのがウィンストン・チャーチルです。
チャーチルはこう言ったと言われているのです。「たとえ国が廃墟と化しても、徹底して戦った国は再建が早く、かつ、何倍も強くなって蘇る。しかし、戦いもせず街と人を残して屈すると、その後、征服した国の僕となり、結果として国は滅ぼされる。」
なんで、彼は、絶対に屈しませんでした。
経営者だけではなく、あらゆる層の人たちに教訓となる話です。
ちなみに、英国人も不撓不屈の国民性があり、ドイツに降伏することを望まず、チャーチルを支持し、地下鉄で暮らし、朝になるといつものように仕事場に出勤していたといいます。いつも通りに。サッカーの試合も空襲の時に予定通りに行ったと。
私は、地味で物価が高く食事も美味しくもなく大英博物館以外に見せ場もないロンドンが好きなのは、その国民性に惹かれるからだと考えています。
ロンドン好きです。