彼は、学生時代「これからどの産業が伸びるか自分で調べ、医療業界を選びました。」と。
「先生が言われる、医療68兆円というのは知っていました。今が40兆円で。」と。
そして「私は、医療と福祉の給料が安いというのは違うと思うんです。だって、これだけ安定した市場と安定した仕事で、民間の大きな会社と同じというのは、ムシが良すぎですよね。そんなことを言う人はマッチポンプ(分かっていない。という意味)ですよね。」
「これから宿題します。」(笑)
随分としっかりした若者です。よく分かっている。
私は、「楽しみにしているね、宿題。宿題でどのレベルか分かるから。」とお伝えしました。
1回目の宿題で、講師は「ああ、この子はこれくらいのレベルだな。」って分かるわけです。
第8期がどのレベルの人が集まっているのか。
物事の本質が分かっているのか。まだまだ、上部を撫ぜているだけなのか。
内容を確認し、第8期の「いじられ役」が決まって行くのです。
例えば、「ねえ、これどう思う?」とみんなに問い、いじられ役のところに近寄って、「あなたはどう思いますか?」と聞く。← 議論のふりですね。
いじられ役は、講師の意図した、少しずれた感じの回答をします。で、「ねえ、(みんな)どう思う?」とみんなにふる。
で、つなぎ役の子に「あなたは?」「あなたは?」と聞いて、第7期のクリーンナップ、3番4番5番に聞く。3人のうち誰かがタイムリーを打つ。
そして、私は、「そうだよね。」と言い、いろんな話をして、参加者の頭に刻んでゆく。
第7期は、このクリーンナップがしっかりしていて、議論の組み立てが楽でした。3番田中がどんな球でもついてゆき、4番宮川がどっしり王道の中心打者で5番新本は職人芸のように野球の探求者でした。
5打者の毒舌は気にいってました。5番打者の新本さんのところは2人で来てました。相棒が、「私なんかでいいのかと。」と私に言うと、その横で「じゃけ、もっと頑張りんさいや。」と聞こえるか聞こえないかの声で。「私、頑張ります!」と相棒が言うと。「じゃけ、もっとね。」とか。
多分、第7期生が一番チーム力があったと思いますね。
なんせ、第7期の1番打者である、つかみ役の女子が、「あなたの法人のデイは、利用者1人、1日の単価は?」と聞くと「えー、え、幾ら?幾ら?、えーと2万5千円?」(この答えが返ってくると知ってて聞いているというタチの悪い講師でして)と言うと、参加者が一斉に「どんなでデイ(サービス)しとんねん!」(← 滋賀の民間事業者社長)とか「凄いね。ホテルみたいだね。」と言って議論が始まる、的な。
で、私が「みんなのデイは、1日幾ら取りこぼしているのさ。どうしたらいいわけ?」と展開し、3番、4番、5番の誰かから彼女をホームに返してくれる。これで1点。たまに走者をためて、クリーンナップで3点、4点取る感じで。
ベンチで采配を振るう監督は楽でした、第7期は。
HMSエリートの講師も、あれで、色々と考えているのです。
第8期は、どんなチームなのか、宿題を楽しみに待っています。
画像は、第7期のNHKのど自慢に出場しそびれたチームから。
「マジ、歌が上手いんですよ。ミスチル最高でした。」← あれだけ上手いと楽しいはずです。