昨日の食事会の時、息子さんが同席されていました。そこで、「お金は、OOさんに任せています、なんて言ってると、その時から法人は傾くからね。いいね。」と跡取りさんにお話ししました。理事長であるお父上は静かに頷いていました。跡取りさんあるあるで、お父上の頃から頑張っている経理の方がいることが多いわけですが、ついつい、任せっきりになるものです。
なので、「信頼していいが信用してはダメだからね。お金は、経営者の最大の仕事だからね。」とお話ししていました。
どんなに大きかろうと、お金に関わることは、経営者が責任を持ってマネジメントするものです。
間違えてはいけないのは、お金は使わないと戻ってきません。それを投資と呼びます。また、大きな賭けとも思える決断をして勝負しなければならない時もあります。大きなお金を失っても、退かなければならない時があります。そうしないと、さらに、大きなお金を失うかもしれないから。
お金に強いは、計算に強いというだけではありません。計算だけなら会計部門の人が理事長になれば良いのです。
お金は、使わないと戻って来ないのです。使うにあたり、どう使うか、お金が増えたり減ったりがわかっているか、お金を触るということを他人に任せない、という3つがとっても大事です。
跡取りさんに、その話をするようにしています。なぜか? 分かっているようで分かっていないので。