今、ある法人さんの現状調査報告書を作っていますが、厳しい内容です。でも、まだ、間に合うので良かったと。このまま1年ほっておくと、心ある職員が抜け、漫然と勤める人たちが大半になり、取り戻すのにどれだけの血を流さなければならなかったか。
今、踏みとどまれば改革ですみます。瓦礫の中からの復興ではなくすみます。よくぞ、決断をしていただいて呼んでいただきました
1年半程度でなんとかしたいですね。
これからコンサルティングに入ります。私は、「俺がやってやる!」って思っていません。試合をするのは選手であり、現場の職員さんです。主役はあくまでも、毎日、現場で頑張る人たちなんです。
私がやっていることは、「一生懸命やりましたか?」ということです。そして、「考えて頑張りましたか?」ということです。
「勝つには、セオリーがあるんです。では、セオリーは勉強しましょうね。」と。そして、現場で頑張る職員さん達が力を発揮することができるような環境整備をすることです。みんなが同じ目標で力を合わせるように力を貸します。
もちろん、自分のことしか考えない人、法人のために頑張れない人には、別の道を選んでいただくしかないかもと話しをすることになります。
高校野球は指導者しだいですよね。中学は、もっとですよね。
要するには、人に能力差なんてないんです。よく聞きますでしょう?「うちには人材がいない。」って。いないのではなくて、いなくなってしまったんです。選手が「この監督では甲子園に行けない。」と思うから。
まず、働く環境を直す作業をしなければいけません。
私が現場に入ると、口酸っぱく教えるのは、「赤字と黒字は紙一重」ということです。
それと、小さなことを積み重ねていくと、大きな差になるということです。
高校野球でも「名門校」という言い方がありますね。名門校=勝つコツを知っている学校だということですよね。「勝ちと負けは紙一重」ということを知っている指導者がいるということを意味しています。
まず、こちらの法人さんは、働く人に「この法人が好きだ。」というところからはじめなければいけません。
このハードルがかなり高い。経営者には、いろいろとコミットメントをしていただく必要があります。
次に、頑張るのが当たり前を教えます。
そして、「一点差で勝ちきる試合をするチーム」作り。
ここまでくれば、試合をして経験を積むだけです。
一番最初にすることは「無知」と「他人事」を理解していただくことです。
別の話しです。今回の東京オリンピックのスペインとメキシコは、「凄い!」と唸りました。
スペインは「日本は強い。だから強いチーム仕様の戦術でいこう。」と。
スペインは、直前の練習試合で、「日本はスピードがある。ここを封じて、慌てずに戦おう。」という戦術が読み取れました。「日本は強い。負けないサッカーをしよう。チャンスは多くないが、必ず来るチャンスをものにしよう。」です。
メキシコは「一度負けたが、戦い方を変えよう。」と。
メキシコは、完全に、遠藤と田中の2枚を封じに来ました。前回の反省からです。久保と堂安ではなく、そこにボールが届く起点を抑えてかかっていたように見えました。日本は、そうなった時に対応できる戦術がなく、、、経験の差か実力の差か。
でも、世界で戦う上での学びは十分にあったと思います。