「首相は20日、新型コロナの感染症法上の分類を今春に5類に変更する方針を示した。入院勧告や行動制限といった強い措置はできなくなる。医療体制は段階的に通常対応に移行し、マスク着用ルールも見直す。暮らしに身近な制約をなくし、正常化に踏み出す。」
「感染症法は新型コロナを『新型インフルエンザ等感染症』に位置づける。国や都道府県は入院勧告や外出自粛などを要請する強い権限がある。季節性インフルエンザと同じ5類になるとこうした権限がなくなる。感染者や濃厚接触者の待機といった感染対策は自主的に必要性を判断することになる。」
「緊急事態宣言などを出すことができる特措法の対象から外れる。営業時間の短縮やイベント開催制限の要請など、特措法に基づく行動制限はできなくなる。」
「厚労省は23日に厚生科学審議会の感染症部会を開き、5類移行を諮る。移行時期は4~5月とする案がある。変異ウイルスの動向のほか、医療提供体制の変更に向けた準備状況やワクチン接種事業を担う自治体の意見を踏まえて最終判断する。」