8月1日のケアテック東京「夏」のレジメを作っています。内容は、デイサービスなのですが、レジメを作っていけばいくほど「小規模事業者の時代は終わったと言わざるをえない。」と言いそうで、「困ってたな」と。テレビでもその様な感じの番組構成の時に「私たちのような小規模事業者は見捨てられいる、、」というインタビューとともに映像が流れます。また、「心でサービスを提供している。」という感じで。でも、現実は、甘くない。
私は、「こうしたら成功する。」というセミナーの話をするわけですが、しかしながら「成功するには条件があるよね。」と言わなければならないのです。だから、「小さくはじめて、だんだんと」「専門職はいないけど、真心で寄り添って」「高い給与は払えないけど家族的な経営で」だけでは、難しいのです。
私は、冒頭「デイサービス、訪問などの事業を、独立して始めたいという人が、今日お聴きいただいていたら、相当な努力と運が必要だと考えます。だから、頑張って下さいとは言えないです。頑張ればなんとかなりますと言うだけが私の仕事だとは考えていません。」と。
伊達政宗がどんなに優秀だろうと、30年遅く生まれてしまっていたことで天下に挑戦することはできなかったわけで。
また、反感買うよねー。
以下、報道です。
「相次ぐ高水準の賃上げが、介護職員の人手不足を加速させている。」
「さらに物価高も追い打ちをかけ、2024年1-4月の『介護事業者(老人福祉・介護事業)』の倒産は51件(前年同期比45.7%増)と、同期間の過去最多を記録した。また、介護報酬が小幅なプラス改定にとどまった『通所・短期入所』は19件(同58.3%増)と、すでに上半期(1-6月)の最多18件を上回り、増勢ぶりが目立つ。介護報酬がマイナス改定の『訪問介護』も22件に達し、利用者に身近な介護業の倒産が目立つ。」
「1-4月の介護事業者の倒産51件のうち、デイサービス、ショートステイなどの『通所・短期入所介護』が19件(前年同期比58.3%増)、『訪問介護』が22件(同22.2%増)と、この2業種で全体の8割(構成比80.3%)を占めた。人手不足だけではなく、光熱費やガソリン代などのコスト増もじりじりと資金繰りを圧迫している。」
「このペースで推移すると2024年上半期(1-6月)の介護事業者の倒産は、これまで最多だった2020年の58件を上回ることはほぼ確実な状況だ。すでに最多の通所・短期入所介護に加え、訪問介護も最多を更新する勢いで、介護業界は淘汰が急速に加速している。」