今日は、高校バスケの関東大会準決・決勝です。午後から銀座で講師なのですが、朝10時からの試合を観に東京体育館に行きました。
集まっているのは、関東屈指の高校バスケの強豪高です。アップから整然と行動し、試合のルーティンをこなしながら試合の準備に入ります。訓練に訓練を重ねた若者たちが鋼のような鍛えられ体で躍動する様は感動すらおぼえます。ここまで来るチームは礼儀正しく、背筋がピンと伸びて、眼光も鋭く、目の奥に見える目標に向かってまっすぐに凝視する修行僧のような独特の雰囲気を醸し出しています。
コンサルティングを生業にしている身にとっては、この体育館全体を包む、ある種異様なエネルギーの中で、真剣勝負を体現する、必死な選手どうしのぶつかり合いを見ると、応援するのとは別の見方になってしまいます。話を聞くと、多くの約束事を覚え、徹底した訓練でその約束ごとを完全に体に覚えこませ、かつ、状況に応じて変化させ、相手を瞬時に分析し、覚えた約束ごとの中から試合の流れの中でチョイスして、5人が意図して動くそうです。そのためには、日々の練習には妥協がなく、完全な実力主義だそうです。1年から3年まで、トップチームから10軍まであるそうです。選手は常にどこかのチームでトップを目指して自分で考えて練習するそうです。過酷ですね。
優秀な選手が集められ、ものの見方と考え方を教わり、マインド(素)が叩き込まれ、一流の練習が徹底して行われる。「一流は一流に通ず。」勉強になります。
話を聞いていると、中学時代に無名だった子が、自ら考えて、鍛錬に鍛錬を重ねて高校でレギュラーを張る子がいるそうです。ここに集まる強豪校の中にもいるそうです。今日もそういう子が一人試合に出て活躍してました。体が大きいわけではありません。ただ、バスケ頭がいいのはわかりました。努力を重ねたのですね。
人は育てるものですね。限界を決めるのは大人であって、子供にはあきらめるという言葉はないんですね。素敵です、本当に。
応援しているチームは、準決勝で負けてしまいました。最後は、シュートのミスの分が点差でした。ミスが勝負を決めるのです。どんなに練習をしても決めるべきとき決めなければ勝つことはできない。勝負は非情です。
今日は、高校生たちに教わりました。選手・学校関係者のみなさん、ありがとうございました。全国レベルのチームを感じることができました。仕事に生かしたいと思います。