管理会計のすごいところは患部がもろに数字で出るところです。ここのところ、いくつかの法人さんで管理会計の報告会をしています。

ここのところ数法人で、管理会計の報告会を続けてしています。みんな、予想外の数字が並び驚かれます。みなさん、異口同音に「これ、本当の数字?どこからとってきたの?」と言われるので、「はい、法人さんから頂いた資料です。他のものは一切使っていません。」というと、二度、驚きます。

あるところでは、理事長が、本部の方に激昂して「おい、私を騙していたのか?」と言われたので、「理事長、騙していません。本部の方も分からなかったんです。セグメントで問題点にフォーカスして管理会計を使ったので、みんな分かっただけです。OOさんは悪くありません。ただ、みなさん、薄々は気がついていたのでしょうが。」と言いました。

 

こんなこともありました。

経営者:「えっ、だって、、決算の数字と違うよね?」。

本間:「決算の数字は財務ですから、外向きに出す数字です。管理会計は内向きに出す数字ですから自由設計です。」

本間:「この意味は、財務は外向きなんで、多少、化粧をして、顔の傷やシミは綺麗に消して出します。管理会計は素肌の状態が出るので、健康状態が見えてしまう。管理会計は自由設計なんで、セグメントの構成を考えれば戦略的に使え、経営改善の強力なツールになるんです。」

本間:「管理会計のいいところは、本当のことが数字でもろに出ることです。この数字をちゃんと見ることです。ほんとのことを見ないで隠し、なんとなく経営していると、本当は改善ができるのに放置して、どんどん悪くなる(病気と一緒です)。それが常態化すると、ふわふわ経営して、それが、法人の風土(カルチャー)になって、誰も責任を取らない経営になっちゃう。」

経営者:「じゃあ、今までのあれはなんだったんだ。」

本間:「外向きの数字をそのまま内向きに使って、大人の対応だったんじゃないですかね。」

ここ数法人にお伺いしてお話ししている内容はほとんど一緒です。医療法人も社会福祉法人も数字には弱すぎですね。こんなことでは、これからの大競争時代には生き残れません。

医療法人と社会福祉法人は、とても多くの事業所を抱えています。ざっくりで経営していては、いずれ、大きな落とし穴に落ちます。例えば、マネジメントがゆきとどかない。問題点が共有されない。内部の人による数字操作など。

だから、管理会計はこれからの経営に必須とWJUは考えているのです。

 

こんなミーティングのあと、こんなメールをいただきました。

本間社長、OOOはどうもありがとうございました。

とても有意義なひと時でした。
そして、とても楽しかったです!
これからのOOOOに自分ができることを本気で考えたいと思います
だから、本間さんもあきらめないで、「毒を食うなら皿まで」でいきましょう!
 
こういうメールをいただくと、頑張れますね。
ちょっと、心が折れていたので、いいビタミン剤をいただきました。
ありがとうございます。
コンサルタントは、半分、心意気なんで。
 
明日も管理会計の後追いの話を理事長と理事のみなさんにご提案しに行きます。