昨日、事務局さん「このレジメで皆さん、気を悪くしませんか?」とお聞きしました。

昨日は、自治体病院さんの茨城県支部の講師で「2018年改定と病院経営」ということでお話ししました。

病院長、県の方もご参加ということでしたので、この内容が大丈夫かな?と思い、会場についたら、すぐに、事務局さんに「大丈夫でしたか?レジメの内容の反応については。」とお聞きしました。事務局さんからは「OKです。はっきり言って差し上げてください。」と言っていただきましたので、最後の15分で、出口戦略の話をしました。

最後に、「地域医療連携推進法人」は避けられないと考えます。とお話ししました。経営者のみなさんは、一様に顔が真剣になってました。

福祉の方も「地域福祉連携推進法人になり、茨城県の社会福祉法人もいずれ40程度に集約されると考えます。」とお話ししたら、さらに真剣になって、驚きの表情でした。「だって、地域包括ケア研究会の田中滋先生はミニマム1000人(職員数)とおっしゃってました。」と付け加えました。

本当は、合併・統合と2040年モデルに書いてありますよ。だめ押ししようかと思いましたが、みなさんの表情が硬く、やめておきました。

 

  • 意識改革が必要。例えば、「もう、病院だけのサービス提供の経営は、斜陽産業。」という意識。って、言いましたが、いやな顔やこわばった表情はありませんでした。管理職のみなさんは、一様に頷いていました。

私は、「もう大きな病院と言えども、高度医療だけではなく、中度医療への備えか、連携が必要です。」とお話ししました。

話が終わり、一番大きな病院の院長先生が「回復期リハが少なく、送るに送れない。どうなりますか?」とのご質問に、「リハ病院の経営は難しい。リハ部長がしっかりしていないと、職人の集まりであるリハはばらばらで、先輩は後輩を指導もしない。自分のノウハウだから。リハをやりたい経営者はいてもリハ病院を経営できるドクターは少ないと思います。」

「私は、さらに、国が政策誘導をしないといけないと思いますし、すると思います。長ければ、あと、5年は地域医療構想実現にはかかると考えています。」とお話ししました。

これから一番足りなくなるのは、間違いなくセラピストだと思っています、個人的には。あと、在宅医療が急速にすすめば、看護師さんも。

 

【出口戦略】

  1. 「管理職教育」を6つのトレンドの変化に対応して実施。
  2. 「経営企画室」の設置、または、再構築して、新・事業計画の立案
  3. 「前方連携・後方連携構築」「入院日数の短縮」「医介一体提供」
  4. 「OOOOOO」の導入による、収支の見直し。
  5. 「OOOOOOO」の導入による、事業費、事務費、委託費の全面見直し。
  6. ICT化、IoT化、業務改善型、医療・介護統合型の「OOOOOOOOO」への転換。
  7. 「OOOOO」の再構築による、人材獲得・職員募集および離職者防止の対策の実施。
  8. 「地域医療連携推進法人」という選択肢。

【残された時間の使い方を間違えないために】

  • 意識改革が必要。例えば、「もう、病院だけのサービス提供の経営は、斜陽産業。」という意識。
  • 介護が医療を支えるというパラダイムシストと真正面から向き合う。
  • 経営層、管理職層、職員に至るまで、「自分達の街に、我々は何ができるのか」という思考。