2016年、虐待防止法に基づく報告が公開され、過去最高の452件になったと公表されました。多い順に、特養、有老、GH、老健、です。内容は、身体的虐待、介護等の放棄、です。
虐待を受けた高齢者870人。うち、女性が614人です。80歳以上が44%を占めます。
深刻度が高いのは、GH、小規模多機能です。
問題なのはここからで、虐待事件を起こす施設は、過去も事件を起こしたところが起きるのです。また、指導歴があるところです。
原因ですが、一番が、教育、知識、技術不足です。二番が、職員のストレス・感情のコントロール。三番が、倫理観、理念の欠如です。要するに、風土(カルチャー)の問題だと指摘されています。
個人の資質と人員不足は、上位ではありません。
これからも増える傾向は変わらないでしょうね。経営者の最も大事なのは、風土(カルチャー)の構築がポイントです。並行して教育訓練です。それと、マネジメントですね。