ショックなニュースを見ました。高齢の夫婦が、プレハブを作り、その中にオリを作り障がいのある我が子を押し込めていた。その家に警察が入った時は、その息子さんは40代になっていた。今は、施設に預けられている。
介護サービスをしているみなさんは、「えっーー、なんて酷い!」と言われるでしょう。障がいの事業をしていて、入所施設をもっている法人のみなさんは、「ああっ、また、一人出てきたんだな。」と思っているでしょう。
私は、「いずれ社会問題化する、なぜなら大量に社会に出てくるので。」と。
先週お伺いした法人さんで、「本間さん、家に閉じ込められていた女性を保護したんです。座敷牢に長くいたので、成人なのに、子供の体格でしたよ、、、」と。
この話、信じられますか? この話は特別なことではないのですよ。日本のどこにでもある話なんです。
このブログをお読みのみなさんに、ぜひ、お分りいただきたいのですが、そのようにして家に閉じ込められている人は、私は、百万人を超えていると理解しています。なぜなら、障がい者手帳をもっている人は、日本人全人口の6.4%です。しかし、自立支援のサービスを受けている人は0.5%程度なのです。では、どこにいるか、そうです、家にいるのです。その面倒をみているのは、90歳、80歳になる高齢の親です。
どうして、こんなことがおきるのかは、社会からの偏見です。親戚に迷惑がかかる、例えば、結婚とか就職とか。なんで、人知れず、家の中に閉じ込めて、一生をかけて、母親は我が子のために時間を使うのです。
ここからは、予言です。
社会福祉法人の特養やグループホームは、家に長く閉じ込められていた障がいを持った成人の福祉サービスを行うことになるはずです。これは、社会福祉法人の使命であると考えます。介護と障がいの垣根がなくなっていくのに合わせ、利用者も垣根がなくなっていく。介護と障がいのそれぞれ専門性のあるところは被らないと思いますが、被るところも沢山出てくると思います。
座敷牢やオリは特別な例ですが、数百万人は、今も、高齢の親御さんと一緒に世の中に触れることなく、家にいるはずです。その半分の障がいのある人たちの年齢は、すでに、65歳になっている事実をお知らせしておきます。
国は、数はおさえているのです。しかし、どうするかは、、、、