第1,2回では、国の政策、経営者、経営企画室について学習した。経営者の苦しみを理解し、経営企画室の役割の大切を理解した。経営企画職と事務長職は、役割が大きく違っていることも理解した。
今月は、経営企画室の立ち位置が分かったところで、マーケティング・マッピング・ポジショニングについて学習する。マーケティング・マッピング・ポジショニングは経営企画室の手腕が試される、別の言い方をすれば、センスが試されるとも言える専門的な領域になる。
経営者を支える経営企画室は、本質を理解する力を持たなければならない。そのためには、正しいマインド(素)を持たなければならない。人は、ものの見方と考えで全てが決まる。ICT、IoTの時代が到来した今日(こんにち)、「チャンスだ。」と考える人がいる。一方で「ピンチだ。」と考える人がいる。離職していく職員が多い、今の状況を「職員が移動している。採用のチャンス。」と考える人がいる。一方、「もう、経営をあきらめなければ、、」と考える人がいる。
経営企画室はものごとを正しく見て、正しく考え、正しく判断しなければならない。そのためには、「本質」(本質:そのものとして欠くことができない、最も大事な根本の性質・要素。)を理解しなければならない。そして、マインド(素)(マインド:そのものを肯定に考え思考する心)が最も大事になる。経営企画室は、あるがままを認め、真正面から直視し、さまざまな情報を集め、考えなければならない。その目的は、法人のサステナビリティ(サステナビリティ:持続可能性)であり、ゴーイング・コンサーン(ゴーイング・コンサーン:継続法人の前提)の条件を揃えるためである。誰のためでもない、法人の将来を担保するためにあるポジションであることを理解する。