厚労省の戦略的失敗に「競争させない。新陳代謝させない。」が重要なファクターなのだと理解しています。

本間様

お忙しい中、3日間もお付き合い下さりありがとうございました。

経営協でご講義いただき、参加法人は今後の社福の在るべき姿を心に刻み込んだものと思っております。

特に若者が経営に携わっている法人は目を輝かせて帰っていきました。本間さんのお陰でライバルが増えたようですが、望むところであります。返り討ちにしたいと思います。

職員クラブの懇親会にもご出席くださりありがとうございました。うちの職員たちを見てもらいたかったのです。私は彼らが大好きで、一緒に未来を作り上げていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今日はOOOのOOOソフトボール大会。特養9施設による年一回の大会で、優勝したのはユニホームをきっちり揃えたOOの法人施設です。私はピッチャー2試合に先発し2勝をあげました。結果は2勝1敗ですが、得失点差で9チーム中5位入賞でした。

スポーツに自ら参加できるのは幸せなことだと、つくづく思います。

 

OOO様

素敵なメールありがとうございます。

健康万歳ですね。ピッチャー、いいですね。来年は、この大会の間、OOOOOの職員になって、ぜひ、出場メンバー勝ち取りたいと思います。また、若い子がやる気になっていただけているのであれば、本当に嬉しいです。良きライバルになるといいですね。

返り討ちにしましょう!正々堂々と戦って。そして、彼の法人と大きくなって、OOOの福祉を支える大きな柱にお互いなりましょう。素敵な話ですね。

ここからお付き合いください。すみません、理屈ぽいので。

私は、このメールが、社会福祉法人の生い立ち、人柄、性格を決めてしまった、厚労省の最大「失敗の本質」を読み取ることができる大事なところだと理解しています。

何かと言えば、競争しなくても負けない仕組み。潰れることがない仕組み。形だけの「みんなで手を取り合って地域を守る。」という仕組み。品質に関係なくお金がもらえる仕組み。これが、厚労省のビジョンだと理解しています。ある意味では、成功とも言えます。だから、こんなに多くの人(法人化)が参加したわけなので。

しかし、新陳代謝しない仕組み(競争のない、品質に関係ない単価)は、多くの副作用もあったのだと思います。切磋琢磨しなくても利益が貯まる。人を育てなくても経営者でいられる。法人の中では経営者が一人勝ちの仕組み。変化を怖がり、何か起ると「国は何しているんだ。お年寄りを守れないじゃないか!」という習慣。

だから、理事長は誰がやってもよかった。なので、当て職で行政から天下る。事務長は誰がやってもよかった。なので、多くの事務長は県か市から来る。それでも、十分に経営ができた。

時代は流れました。私が小学生の時に始まった高度成長期、日本の大躍進の時期でした。その後、バルブと崩壊、経済の長期低迷、並行して訪れた高齢者化社会、超少子高齢化、団塊世代の後期高齢期、そして、本格的な急激な人口減少期。まるで、人の一生のようですね。

これからは、事務長、企画部、現場管理者が一丸となって戦うことでしか、成長も生き残りもできない時代だと考えています。もやは、容赦無く、淘汰が進む時代にもなるでしょう。働く人を大事にして給与が地域でも高くないと誰も来てくれない時代になることでしょう。そんな時にこういうご縁をいただけたことに感謝いたしまし、懸命に役割を務めたいと思います。

よろしくお願いします。