2代目の本音

今日、HMSエリートの卒業生の2代目さんから、参加の皆さんへと「2代目の本音」をいただきました。その一部をご紹介いたします。

 

「2代目の本音」

意気揚々と法人に入りました。親とその法人の助けになるために、自分が長年携わっていた仕事を捨ててやってきたのです。法人からも皆からも歓迎されると思っていました。

実際はドラマのように真逆の反応です。新人初日から「OOO」という肩書であり、誰も本音で話してくれません。古い体質を見つけて指摘すると職員から「当法人のやり方はこうなんです」と突っぱねられ、新しいビジネススタイルを提案しても「何を言ってるか分からない(苦笑)」と陰口が聞こえてきていました。介護事業という性質もあってか、「専門職」でなければ指導に対して真剣に耳を傾けてはくれません。ずっと馬鹿にされていたのだと後で知りました。私のせいで確実に10人は辞めたと思います。その歴史を知らないうちから、物事を語ることはいけないと経験しながら学びました。

(続く、、、、)

 

私は、経営者さん、跡取りさん、奥様、番頭さん、いろいろな方とのお付き合いがあります。

私の本音です。創業者と二代目さん、分かり合うことはないと思います。分かり合おうとはせず、お互いに、創業者も二代目も分をわきまえて、距離を置くことだと思います。

二代目に初代の苦労や鬼神のような働きが分かるはずもなく、初代と常に比べられる二代目や初代の取り巻きの人たちの冷めた目線の中でお客様のように扱われる辛さは分かりません。

お互いに分かってもらおうと頑張れば頑張るほど、溝は深まるものです。

見ていると、親子の関係で失敗する例ですが、二代目で失敗する人は「私は正しい。」「私には正義がある。」と言う人です。初代で失敗する人は「私はなんとかしないと。」と言う人です。

 

では、どうしたらいいか。

私は、こう思います。二代目さんは「親は他人」と思って冷めて経営を見ていること。初代は、二代目さんには、「黙っていろいろと経験をさせる」こと。そして、実学の中から学ばせること。そして、二代目さんに経営者の資質がない時は、絶対に経営はさせないこと。だと思います。

聞かれたら、そう言ってます。