昨日、1700人の職員・パートの事務方の経営層「事務長、本部は、事務処理係じゃないってことですね。おっしゃる通りですね。」と言っていただきました。
若い事務局の職員の方に「何をしなければいけないのか、漠然としていて分からなかったが、今日、理解しました。」と言っていただきました。
昨日、お話ししに行って良かったです。
「笑っちゃうくらい、医療法人の本部は、やることがあるんですよ。」といつもお話ししているんです。
考えてみてください。以下ができるスタッフが揃っている法人と揃っていない法人では、業績が絶対に違うでしょう?
(16日のレジメから)
本部機能に求められる能力
- 本部機能とは:法人のミッションを理解し、事業計画の立案、実行、評価、見直しを行い、組織を目的、目標に導く。
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- 本部は、事務責任者が統率するのか、本部長が統率するのかは法人の選択による。
- 本部は、法人組織の大きさにより担当分野を分ける。
- 常に、事務責任者業務をサポートする部門であり、一体的に動く必要がある。
- 本部は事務処理部門ではない。
本部機能に求められるミッション(使命、目的)
取り組まなければならないことが多くある。
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- 経営者のビジョン、想いなどを事業に変換し、利益を上げながら実現すること。
- 経営者との関係を常に良好に保つこと。
- 事業計画が作成できること。また、中・長期計画の立案ができること。
- ドクターの雇用に強いこと。
- ハローワークから職員を紹介してもらえること。職員の安定採用のツールを持っていること。
- 前方連携・後方連携を把握して、患者、利用者の流れを理解して、全体をグリップできること。
- ブランディング戦略の策定及び営業(HPを含む)ができること。戦略内容は、法人の強み、コア・コンピタンス、品質。
- 行政、医療、介護、障がい、就学前、他。地域共生社会の中で地域連携に強いこと。
- 決算・財務業務。財務分析ができること。
- 管理会計を把握して、黒字体質にできること。
- 報酬改定について理解と対策ができること。
- ドミナントの需要予測。現在、3年後、6年後、9年後、15年後、30年後を予測すること。
- 人事制度・考課制度、給与制度が職員に信頼されていること。常に最新版で整備されていること。
- 働き方改革、同一労働・同一賃金を理解していること。
- 職員のしつけができること。職員に接遇を定着させることができること。
- 職員の給与を高く保つことができるよう、利益体質の組織づくりができること。
- キャリアパス、研修制度が優れていること。
- 価値観、考え方の違う、新しいジェネレーション、ダイバーシティのマネジメントができること。
- AI・ICT・IoTについて最新の情報収集を怠らず、整備できること。
- ファシリティマネジメントが現在、中期、長期で戦略的に行われていること。
- 訴訟社会化している中でのクレームリスクを理解していること。
- 会社法の内部統制を理解していること。内部監査(内部統制を含む)を行うことができる。