問題です。(2020.5.5)解答です。これをマニュアル化して、「力不足かハラスメントかの境目を確定させる。」のが経営者の仕事です。

ある研究機関の調査です。

職員アンケートから。

Q:施設・事業所に勤務する職員のうち、利用者や家族等から、身体的暴力や精神的暴力、セクシュアルハラスメントなどのハラスメントを受けた経験のある職員は?

A:利用者からでは4~6割。

A:家族等からでは1~3割。

 

Q:対処方は?

A:利用者:例え、無意識のご利用者からでも、許されることではないことを経営者は宣言する。マニュアルを作成し、段階的に対処を決める。最終的に、サービス停止まで決めておく。

A:家族等:「職員を守る。」という、毅然とした態度で接することを経営者は宣言する。マニュアルを作成し、段階的に対処を決める。最終的に、サービス停止まで決めておく。

細かな内容は、5月24日のセミナーで。

 

私は、以前から、「我慢しろ。」という経営者に「なんで?」と言ってきました。そして「意味わかんない。」とも。

恫喝するご家族について「それは、対処しやすいね。」と言ってきました。

この頃、やっと「職員ファースト。」と言われるようになっています。

「だって、保険サービスでしょう? 保険サービスに『蹴られても我慢しろ。』って書いてあるの?」って言って来ました。

経営者の方には「もし、OOOさんが毎日、ご自分でその利用者やご家族を担当してハラスメントを受けていたら、職員さんに同じこと言えますか?」と言って来ました。

「経営者はいつもいないのでしょう? それでいて『我慢しろ。』とか『自分で考えろ。』とか、よく言えますね。そんな無責任な経営方針は、聞いたことがありません。」とも言ったことがあります。

 

ただし、その前に、勉強はさせないといけませんね。

認知症の利用者の方へのアプローチの仕方とか。

行動障がいの方を見るとか。

話を聞くとか。

 

だから、まずは、専門家としての教育。次は、職員ファーストです。

これをマニュアル化して、「力不足かハラスメントかの境目を確定させる。」のが経営者の仕事です。