そのためには、少々、いや、かなり痛い思いをしていただかなければなりません。耐えられるかなー。

昨日と今日、病院の報告書を作成していて感じることです。

「病院経営そのものが、本当に難しくなった。」

ある意味、気の毒でもありますね。

 

病院はドクター次第です。ドクターが頑張っていただければいいわけですが、ドクターは一人親方なんで、病院経営に関心が乏しいのです。

そのような状況下で求められるのは「事務方の能力」なんです。

もう、一部の病院を除いては、医療保険サービスだけでは生き残れないのです。

で、ドクターは、医療保険の事業しか知りません。

じゃあ、どうすんの?的な。

だから、事務方です。事務長、本部、経営企画なんです。

 

私は、病院経営は、「オーケストラのようなもの」と言っています。

理事長は楽団を経営する。病院長は指揮者を務める。ドクターは演奏者。事務方はチケット売って、練習場を確保して、オケで欠員が出たら演奏者をスカウトする。

今は、演奏者は集まらないわ、チケットは売れないわ、競争は激しくなるわで大騒ぎなんです。

なのに、古き良き時代の楽団経営をしているし、していたい。

もう、従前のような「エンペラー型の理事長先生」で経営がうまく行くと言うのは至難の技だと私は思っているのです。

 

何も考えずに、今まできてしまうと、ここからどうしていいか分からないのです。また、できないのです。

どうやって、理解していただいて、それぞれが役割りを果たし、アンサンブルをしていただけるかです。

 

そのためには、少々、いや、かなり痛い思いをしていただかなければなりません。

耐えられるかなー。