さっき、もう、第5波ではなく、第6波への対応が勝負と書きました。厚労省は、今までの病院行政をしっかり検証して、第6波に備えた、厳しいものになるであろう新しい病院行政の方針を示すことが、国民の理解を得ることになると理解します。
今から書くのは、「真の問題がどこにあるのか」です。これは、法人経営に携わる、このブログをお読みいただいている皆さんにとっても大事な教材になります。
8月末、東京では、入院が必要なコロナ患者の半分以上が病院受け入れ拒否で自宅療養になり、残念なことに、容態急変で多くの都民が命を落とすことになりました。
都民は、「今、感染すると、適切な医療を受けられないまま死んじゃうかも。」と真剣に考えたと思います。結果、アルコールを出すお店に飲みに行く人が減ったはずだと私は思っています。
これが東京都で感染数が急激に落ちた理由の主要因ではないかと私は考えています。私もかなり緊張しました。だから、東京に住んでいる人、私も、「自分の命は自分で守ろう。今、行政を頼りにすると命を落とすかもしれない。」と。
私は、7月の終わりに「今、WJUの職員が、ワクチン接種なく仕事に出て感染した場合は危ない。」と考えて、2回の接種と家族の同意がない限り、お客様のところに伺うのを禁止しました。その前までは、コンサルタントそれぞれの判断で出撃OKにしてました。
ワクチン接種のポイントは、2回受けている人は、感染しても軽症だということです。2回接種していれば「死ぬことはないな。」と。なので、家族の同意をえての出撃をOKにしました。家族感染して、ご家族にワクチンをうってない人がいたら困るので。
話は、ここからです。
私は、仕事で病院さんに伺っているので分かるんです。今回の問題が、経営者が医師、看護師、事務方に対し、マネジメントできなかったことが原因であると。
言い方を変えれば、経営力の低下した病院が全国に沢山あるのが現実だと。だから、経営者は協力したい、でも、現場を動かすことができない。だから、経営の問題なのです。
国は、どこが「真」の問題なのか分からないと、「各行政からは多くの病院から協力が得られなかった。」という表現になります。評論家の人たちは「行政が権限を持って強く指示するべき。」ということになります、当然のこととして。
病院経営の現実は、経営者以外の誰かが現場を仕切っていて、現場が何を考えているのかが分かっていないのです。私は、経営が上手く行っていない病院さんに伺うので、敗者のメンタリティーのチーム(病院)の状況が分かります。
行政が上から圧力をかけるのも必要ですが、行政には勝者のメンタリティーの病院(強い経営)を増やすことに着目して欲しいと切に願います。実際には、信じられないくらい、モラルが崩壊している病院さんがあるのが分かっていないと思います。
経営は経営者のもの。経営者の力量を上げないといけません。優秀な経営者なら、マインドを正しいものにします。働くドクター、ナース、コメディカル、事務方のものの見方と考え方を変えることができます。
がんばれ経営者。