日本人それぞれが、どう考えるかです。
私は、分配も無理だし、バラマキも無理だと理解しています。私は、「日本の製品(形あるもの無いものを含め)が、世界で売れなくなったことがゼロ成長の根源で、『利益は全てを解決する。』でなければならない。」と。だから、「売れるものを作ることから始めること。」だと。
「財務省の事務次官が月刊誌に寄稿した「財務次官、モノ申す 『このままでは国家財政は破綻する』」が多方面で議論を巻き起こしている。」
「31日の衆院選挙を控え、与野党が財政出動の公約を競う「バラマキ合戦」の様相を呈する中、矢野氏は論文で「『経済成長だけで財政健全化』できれば、それに越したことはありませんが、それは夢物語であり幻想です」とクギを刺す。」
「ニッポンの台所を預かる組織の事務方トップの発言だけに見過ごせないと与野党が反発。自民党の政調会長は「大変失礼な言い方だ」と批判、更迭論まで飛び出した。一方、経済界からは「100%賛成」と擁護する声もある。」
「栄華を極めたローマ帝国の没落を象徴する言葉として用いられる有名な「パンとサーカス」。権力者が民衆の歓心を買おうと食べ物と娯楽を振る舞った結果、遊民となってしまい、国が衰退していくことを表している。どちらの論文もニッポンの将来に警鐘を鳴らしているのも同じだ。」
「84年以降、日本ではバブル経済、その後のバブル崩壊からのデフレ経済、阪神大震災や東日本大震災などの自然災害の数々。グローバルでは湾岸戦争、米同時テロ、リーマン・ショック、そして新型コロナウイルス禍などが起きた。こうした出来事の多くの節目で「パンとサーカス」は繰り返されてきた。」
「今回の財務次官の論文は「わが国の財政赤字(中略)は過去最悪であり、他のどの先進国よりも劣悪な状態になっています」と財政問題に焦点を当てている。年を追うごとに増える歳出に、歳入(税収)が追いつかず、どんどん歳出と歳入の差が大きくなる折れ線グラフは「ワニのくち」と呼ばれ、98年ごろに名付けたのが始まりと、論文で引いている。ワニのくちを塞ぐことができなかったのは、「日本の自殺」での耳の痛い指摘を棚卸ししてこなかったからだろう。」