病院経営は、勝負どころの2024年からの6年間をむかえます。出口戦略をお話しします。

5月に、研修会講師のご依頼をいただきました。200床未満の病院の経営者、管理者、事務長向けです。

病院経営は、勝負どころの2024年からの6年間をむかえます。出口戦略をお話しします。

これほど事務長・本部機能の重要性が注目されています。理由は、今こそ真の意味で経営を行わなければならないからです。今は、昔と比べ、格段に経営は難しくなっています。もう、カリスマ理事長先生(ドクター)が、診察をしながら、病院経営するのは、もう不可能です。これからの病院は、理事長先生、副院長先生、事務長、本部、経営企画室、ドクター、ナース、コメディカル、事務方、介護部門、地域包括などが、チームとなって「経営」することが必須条件です。そのためには、多くの医療法人が、今まで避けて通っていたドクターに対する人事考課を通して、経営に参画していただき、病院が「必要な利益」を上げるために協力いただく必要があります。当然のことながら、働くドクターには処遇で報いる必要があります。

 いよいよ勝負の2024年が近づいてきました。そして、2024年~2030年の6年間の経営が、全てを決めると考えてもいいほど大事な期間になります。さらに、日本が、もっともお金がない20年間(2025年~2045年)が始まるのもあと数年です。国は、ここに対しても、照準を合わせて大きな改革を実行します。この大きな勝負どころである2024年~2030年で勝つことができれば、2040年に勝ち残っている姿も見えてくると考えます。

 本日は、勝負の2024年を前に、経営の要である事務長・本部機能、そして経営企画機能について、どのように考え、どのように組織して、どのように運営しなければならないかをお伝えしたいと思います。

本間 秀司