たまには、夢のある、お話。

「北海道大などの研究チームは4月24日、太陽系が誕生したころの宇宙に存在した物質を豊富に含む炭素質隕石(いんせき)を、最新の超高感度分析技術で調べた結果、生物の遺伝情報を伝える物質、核酸を構成する5種類の塩基全ての検出に成功したと英専門誌の電子版で発表した。」

「これまでは3種類しか見つかっておらず、地球の生命の源は約40億年前に宇宙から飛来したという説が、さらに補強された。」

「核酸は二重らせん状のDNA(デオキシリボ核酸)と1本鎖のRNA(リボ核酸)があり、いずれも塩基と糖、リン酸からなる。並び順で遺伝情報を表す塩基はDNAが4種類で、アデニンとチミン、グアニンとシトシンが二重らせんの間で塩基対となって並ぶ。RNAも4種類だが、チミンがウラシルに置き換わる。 これまで炭素質隕石から見つかったのはグアニン、アデニン、ウラシルの3種類だったが、研究チームは1969年にオーストラリアで見つかったマーチソン隕石など3つの炭素質隕石を、ごく微量の物質でも検出可能な超高感度の計測装置で再分析。その結果、5種類の塩基を検出できた。」