見えざる手に寄って導かれるに相応しい会社になってもらいたいと願いました。表現がおかしいですか?こんな感じです。「働く人も、関係する人も、取引先も、地域も、WJUFSがあったらいいな。」と思ってもらえる会社です。

「経営者の意味と意志のお話です。それと、経営は、本当に難しいと言うお話です。もう一つ言うのであれば、経営は芸術ですねというお話です。」

私の兄と仕事をしています。自分の兄のことなので、こういう言い方は難しいのですが、謙虚で、聞く耳を持つよくできた人です。努力家で、奢ったところもなく頑張り屋です。

元々は、自分で小さいながらも会社を経営していた人ですが、弟の私の苦境を救うために一肌脱いで100人からの会社の経営をすることになりました。

名誉のために言っておくと、一年目から黒字、二年目も黒字です。普通に考えれば優良企業です。しかし、私は「これではダメだよ。」と、ずっと言ってました。普通に見れば「よくがんばっているよね。」と言われるレベルです。

私は、兄の行動を見ていて、いずれ、壁に当たるなと理解していました。

私は兄である社長に、「我流で経営してはダメだ。」と言ってました。経営には、経営のセオリーがあり成功の条件がある。条件を揃え、セオリーを守って経営する。あとは、成功の方程式として上手に並べる必要がある。

「見えざる手に寄って導かれるに相応しい会社になってもらいたい」と願いました。表現がおかしいですか?こんな感じです。「働く人も、関係する人も、取引先も、地域も、WJUFSがあったらいいな。」と思ってもらえる会社です。

なので、「我流はダメだ。」というのです。

あることをきっかけに、WJUがWJUFSに現状調査で入りました。厳しい視点の連続で、本人とってはかなりキツかったはずです。なんせ、「まともな経営とは呼べない。」と、真正面から言われたので。

我々から見ると「今のWJUFSの成功は、ビギナーズ・ラックだよね。今までは運が良かっただけで、経営の本質の理解がなく、ただ頑張っているだけで、早晩、大きな壁が来る。そこで成長は止まり、そのあとは混沌が待っている。」と結論したのです。

はじめは、なかなか整理がつかず、戸惑っていたのですが、幾つかの事実を確認してもらい、説明し確認してもらいました。

「分かる? 悪いものをほっておくと、それが周りに移る。そして、やがて経営の根本を揺るがして取り返しがつかなくっていく。私から見れば危なかったと思うよ。ギリギリだったんじゃない?」と。

そうは言っても、このレベルで経営している会社はいくらでもあるのですが、、、、求めているステージが違うので。

WJUFSは、現状調査と間髪を入れずに、抜本的な改革を断行しています。

「私は、これ(改革による混乱)で会社が回らなくなってもいい。絶対に、真っ直ぐに経営することから離れてはダメだから。」と。

そして、今、兄は「本当に勉強になった。」と何回も言っています。彼は今、経営とは? 組織とは? 経営者とは? 事業とは? という課題と必死に向き合っています。

私は、WJUFSに、どんな時代にも勝ち残り成長する経営をしてくれるような会社になるためは何が必要かを考えてもらっています。私は、どんなに辛くても、どんな厳しくても、小手先での成功を追わず正々堂々と真っ直ぐ経営することを勧めました。

私は、何度も「会社は、風土、カルチャーで決まる。よく会社の中を見ていないといけない。」と言ってきました。

私は、働く人をすり潰すように使って経営しているのを見るのが大嫌いです。それで業績は良くても、それは砂上の楼閣で、あっと言う間に崩れ去る。

利益を出すことは絶対条件、人を大切にすることも大事、法令を守る事は当たり前、競争には必ず勝つ。組織を常に育ててゆかなければならない。新規の事業はやっていかなけければならないし、新規の分野や、新規のマーケットに出ていかねなければならない。この全てを同時並行して進めなければなりません。

兄は「経営者はタフじゃなければできないね。」と言います。その通りですね。

今、WJU・WJUFSは、沖縄県中部にドミナント戦略を展開しようとしています。もし、WJUFSが、見えざる手に寄って導かれるに相応しい会社になったなら、経営の本質は変わらないので、沖縄県の中部で、どんな事業をやっても成功し、その地域に根を張って、どんな時代にも勝ち残っていける会社に成長していくことでしょう。

そうなってくれることを心から願っています。そのためには、回り道のようですが、人を育てることからですね。人が風土(カルチャー)を構成するので。

最近、「OOが、WJUFSには友達は紹介できないと言っていたんだけど、友達を連れてきたんだよ。」と、嬉しそうに兄が私に言うのです。なので、私は「だから、そう言うことだよ。」と言いました。

経営は、本当に難しいですね。あまりに難しすぎて「経営は芸術だな。」とつくづく思います。

中途半端な気持ちで経営者にはならない方がいいですね、やはり。そこに、意味と意志がないといけません。

私も会社も、良い芸人になりたいものですね。

6月からHMSさんで、エリートビギナーコースがあるし、7月からはエリートレギュラーコースがあります。秋には、どこ地域なのか分かりませんが全国老施協の経営リーダー養成塾があります。

次の世代の人たちに伝えてゆきたいですね。