一定の規模以上の社会福祉法人が会計士監査を受けることが義務づけられているということをご存じだと思います。
当初は事業高10億円、負債20億円以上ということになっていましたが、これが政治判断ということで、事業高20億円か30億円か50億円からスタートというようになり、「あーよかった、すぐに始めなくていいんだね。」と思っている社会福祉法人の方がいると思います。
しかし、、、しかし、この話がまた少し変わってきていて、政治判断によって「やはり、当初の予定どおり、10億円からスタートでいいのではないか。」という議論になっているのをご存じでしょうか。さらに、、、さらに、「10億円以上だと全体の10%もカバーしていないことになる。では、残りの9割弱の法人は会計士監査を受けなくてもいいのか??」という議論にもなっているのです。
社会福祉法人関係者最悪のシナリオです。スタートは、10億円以上の1600法人対象。2年後には7億円以上で2500法人対象。4年後には4億円以上が会計士監査の対象になる。もし4億円以上になったら、社会福祉法人はどう対応するのでしょうか?
このブログをお読みのあなたの法人は事業高何億円ですか?気がついたらまさかの対象法人ということもあるかもしれません。ただ、厚労省令の内部統制はしっかり実施しておいて下さい。ここは規模に関係ないので。
私は会社の経営者でもあるので本当に困っています。この半年あまり、新安保法案による国会審議の遅れから始まり、この「政治判断」に振り回され続けています。もう、痩せるおもいです。しかしながら痩せないのはなぜでしょうか? 実は、本当は痩せていて痩せて見えないのは気のせいではないか、そんな気がします(人間って、自分の都合のいいように考えたいものです。特に、会計士監査の規模のカットラインと自分の体重に関しては)。