認知症又はその疑いによるものは1万7636人にも上った。

「高齢者の行方不明者数が年々増加し続けている。大学の調査によれば、認知症で高齢者が行方不明になった場合、発見まで5日以上かかってしまった場合の生存確率は0%だという。」

「特に70歳代以上の行方不明者数が増加しているという。警察庁によれば、2016年には9000人台だった70歳代の行方不明者数は2021年には1万242人に上った。同様に、80歳代の行方不明者数は、2016年に1万118人だったものが、2021年には1万2706人に増加している。2021年の60歳以上の行方不明者数は2万7097人にも上り、1日あたり74人程度が行方不明になっている計算だ。」

「行方不明になってしまう要因で最も多いのが『疾病関係』で2万3308人(2021年)、そのうち『認知症又はその疑いによるもの』は1万7636人にも上った。つまり、高齢者で行方不明になってしまう人のかなりの割合が、認知症を原因として行方不明になってしまっている。」