昨日、2年ぶりにお電話をいただいた経営者の方から「後を継いだ息子が大赤字と職員が離れていって、辞任して、街を出て行きました。」という話でした。
「役員は止めなかったんですか?」と言うと「誰も止めませんでした。」とのことでした。こちらの法人さんは、いつも、お父上と息子さんが揉めていて、収拾がつかない事態となり、お父上が「本間さんすみません、コンサルを中止していただき、息子に経営させてみます。ダメなら責任取れよと言いました。」とのことでした。
息子さんは「コンサルタントなんて」と言う方だったので、「そうしましょうね。ただ、息子さんの器はお分かりですよね?いいんですか?」とお話ししていました。私は、お父上に、「まだ、無理だと思いますよ。」とお話ししてました。
経営は、やる気と元気と勢いだけではできないので、勉強しなければ悲劇しか待っていません。また、経営は一人ではできません。謙虚になって学び、職員さんに丁寧に説明し協力を求めなければなりませんし職員さんにお金をかけて勉強していただかなければなりません。
器以上の船を操縦しようとすると、ナギの時はいいですが、荒波、台風、氷山、時には船員が疫病に侵されたり、突然、軍艦が現れて砲撃されるなど、めちゃんこいろいろあるわけでね。痛んだ船を修復するのは3倍のエネルギーが必要です。優秀な人財から抜けてしまっているので、モラルを整えて、要員の教育訓練からやり直すので。
良い法人を作るのは大変な手間ですが、壊すのは一瞬です。
決して、コンサルを使わないからいけないということではないので悪しからず。早く手を切ったほうがいいコンサルタントは私を含めいるかもしれません。それも事実です。