これから70人メールで、9月9日、10日の2日間のWJU勉強会の時に関わった6法人さんについて、コンサルタントには、この6法人がどう見えているかを伝えようと思っています。
例えば、10日にご相談に来られた法人さん(E法人さん)は、1970年モデルの法人さんなんですが、特養とデイサービス の事業構成だから 1970年モデルだと言っているわけではないのです。見事なくらい、経営ではなく「運営 (← 1970年モデル)」でなるべくして「残された時間」が設定されてしまったのですが、全くと言っていいほど勉強してこなかったし考えることを停止して数十年経っていて、突然、災難に襲われたかのように、どうしていいか分からず、ただただ呆然としている。
例えば、10日に現場調査報告書のご説明会を行った会社さん(F法人さん)は、高収益を保ってきた会社さんなんです。借入金少なく伸び代十分なのです。が、しかし、人事制度、労務管理、人材育成、職員との距離感が 1970年モデルなのです。職員が入れ替わることを前提にしているかのようなビジネスモデル(少し前の時代の若い職員が回転して人件費が抑えられる)が変わっていない法人さんです。ここは、忠実な番頭さんと個性豊かな人材もいるので、まさにマネジメント設計図次第(もちろん事業設計図もですが)の法人さんです。
例えば、9日に食事会に参加された法人さん(D法人さん)は、6法人さん中最も高収益です。が、しかし、将来的には、一番厳しいかなと思っている法人さんです。理由は、数字に強すぎて、「人」「介護」が少々、置き去りにされてきた法人さんで現場に人がいなくなっている法人さんです。法人は、貯めた「お金を使う」勇気と学習と人材と介護現場が必要で、課題が最も多い法人さんです。今やるべきことをやらないと、20年後、最も厳しい経営をしているかもしれません。
例えば、9日に食事会に参加された法人さん(C法人さん)は、2025年仕様の経営を理解し、超リーダーシップで、介護部門を改革し、給食事業も黒字化している。しかし、法人全体を巻き込んだ改革になっていない法人さんです。また、どうしても、今後は、このドミナントで生きていこうと考えるのであれば、法人としての一定の規模も必要になるので、その戦略と2040年仕様に法人を作り替えていかなければなりません。
例えば、10日に見学させていただいた法人さん(B法人)は、優秀な戦略に経営は追いつき、独自のモデルを構築して、街を守る機能と2040年モデルに向かって進んでいる法人さんです。今後は、地政学上の課題が多いため、介護保険の給付額の5倍の給付がある「年金」をターゲットにすることが経営課題になります。もし、この年金を狙わないのであれば、こちらの法人は第2ドミナントを含む広域連合を標榜する必要がある法人さんです。
例えば、9日に見学させていただいた法人さん(A法人)は、優秀な経営者に導かれ、街を守る機能と2040年モデルに向かって進んでいる法人さんです。今後は、介護保険の給付額の5倍の給付がある「年金」をターゲットにするか、隣の大きな街に出て、一定の規模を確保するか、両方を目ざすのか、選択することが必要なかと。選択によっては、今までにない組織づくりとアクションプランが必要で、この優秀な経営者と経営幹部が、どのようにチェーンオペレーションの仕組みを作っていくかが勝負です。こちらがもっとも「街を守る機能(住民参加型地域包括ケアシステム)=生活支援=経営」の仕組みを作っていく発想ができる法人さんかなと思います。なので、質・量ともに、最も、将来の可能性を感じる法人さんです。
お読みいただいた皆さんは、A,B,C,D,E,F の法人さんの違いがお分かりになりますでしょうか。同じ介護事業を行なっている法人さんですが、これだけ違うのです。全ては経営者次第ですね。
この話を、10月30日の山形県の北海道・東北ブロック研修会で説明と解説を行い、「2040年に勝ち残る、地域貢献と社会福祉法人経営」をご理解いただこうと思います。
WJUは、2040年仕様になりたいと強く願う法人さんを支援し、その集まりであるWJUのクライアントさんの全てを2040年に連れていくのが使命です。
この説明をするかどうかは分かりません。なぜなら、社会福祉法人さんの集まりだから。どんなことか?それは、「2040年は、多元的社会の地域包括ケアシステム + 事業者ごちゃ混ぜ」になると予言します。
だから、ポスト2040年は、今までと全く違う経営環境が社会福祉法人を待ってるということです。このブログを読み続けていらっしゃる方はお分かりかと思います。私の予言は、結構、当たるんですよ。時間のズレはありますが。