我々は、誰のために仕事をしているのではありません。法人の存続のために仕事をしているつもりです。

4月27日に書いたブログの結末です。先週の金曜日に、弁護士との打ち合わせを済ませ、最悪の状態も覚悟して、今日の朝一番で経営者の方にお電話しました。お電話をする前の予想では、話が決裂し、いよいよ法律関係者に委ねることになると考えてました。

(4月27日のブログ)

月曜日の朝、電話でお話しし、

月曜日 朝、昼、夜

「私の考えは正しいか? 間違いがあるとするとどこか? この決断をするとどんな影響があるか? もう一度、私は間違っていないか? 」考えました。

火曜日 朝、昼、夜

「私の考えは正しいか? 間違いがあるとするとどこか? この決断をするとどんな影響があるか? もう一度、私は間違っていないか? 」考えました。

水曜日 朝、昼、夜

「私の考えは正しいか? 間違いがあるとするとどこか? この決断をするとどんな影響があるか? もう一度、私は間違っていないか? 」考えました。

木曜日 朝、昼、夜

「私の考えは正しいか? 間違いがあるとするとどこか? この決断をするとどんな影響があるか? もう一度、私は間違っていないか? 」考えます。

そして、金曜日、弁護士事務所さんに相談に行きます。コンサルティング会社の仕事で、コンプライアンスの問題でクライアントさんと意見が食い違ってしまう時は本当に厳しいです。街で私とすれ違った人は、顔が梅干しのようになったおじさんを見たはずです。これ以上ない渋い顔でずっと歩いていたはずです。口を真一文字に結んで。

いつも思います。「因果な仕事だよな〜。」と。「いつか小説にでもしようかね〜。」と。タイトル:実録 顔の大きなH氏よりの報告。

責任感と使命感を持って、一人のコンサルタントして恥ずかしくない決断と仕事をしたいと思います。(コンサルタントの仕事って命がけなんですよ)

時間でも作って、メトロポリタン美術館の毘沙門天さんとお話しがしたいよねー。

 

 

電話の結果、我々のお願いしたとおり、ご対応していただけることになりました。経営者の方も私と話をしたあと、地元の弁護士さんにご相談したそうです。地元の弁護士さんは、我々のお願いしたことを十分にご理解いただけたようで、経営者に是正を促していただけたようです。

我々は、誰のために仕事をしているのではありません。法人の存続のために仕事をしているつもりです。本当に良かったです。電話のあと、少々、脱力しました。経営者にとっては辛いことでも、そうしていただくことが法人を守り、良い法人になっていただけるのです。

コンサルタントはお金に魂を売ったらおしまいです。経営者の耳障りのいい話をすることは容易いことです。しかし、そういうわけにはゆかないのです。今回も結果、法人の存続に貢献できたと考えますし、経営者(我々を雇い、我々に訴訟も考えた)の方のお役に立てたのだと理解しています。

改めて思います「難しい仕事しているよね〜。なにも自らすすんで苦労する道を選ばなくていいのに。」と。でもね〜、しょうがいないよね〜、そういう仕事なんだし、我々しかできないのだろうし(きっと、大きな過ちが起きる前に防げたと思いますし、法人を救えたのだと考えているのです)。

意外と頑張っているんです、私。