このごろ医療法人さんにお伺いして考えることは、「やはり、そうだったんだな」と。

このごろ本間を雇おうとするのは医療法人さんです。もっというと、医療法人と社会福祉法人の両方を経営しているグループということになります。

オーナーは大体がドクターです。ドクターは医療には詳しいのですが、介護にはあまり関心がなかったからか、あまりよく知りません。今までは、これで経営できてきたわけです。

 

しかし、このごろ、やっとというべきかも知れませんが、風向きが変わり始めました。オーナーであるドクターが介護保険事業に関心を持ち始めたのです。始めは、こんな法人が多かったんです。「私が病院をやってて、空いた土地があり、行政からの話が来たので、そこに特養を建てたの。特養やるには、社会福祉法人持たないといけないから、私の妻が社会福祉法人の理事長になってやっているの」ほんと、よく聞きました、この手の話を。

このごろは、「病院の稼働率を維持するために介護事業を充実しなければならない。しかし、特養の待機者は減るし、デイは赤字だし、小規模多機能は全然あわないし、人は辞めるし、どうしたものか? 何が悪いのかわからん。人はまったく育ってないし」と初対面で言われるのです。

私からは、ドクターのオーナーに「先生、新・オレンジプランの内容はご存じですか?これから認知症は倍になり、最大700万人になるかもしれないんです。もう老健は多機能化の時代になります。地域包括ケアはより深化します。」

「先生、もう、社会福祉法人は病院のおまけではなく、先生のところの社会福祉法人が先生の病院を面倒みる時代が近づいているんです。先生はお認めになりたくないかもしれませんが、これが時代の流れです」とお話しします。

 

多くの経営者は、「分かっているよ」とは言いますが、どうしたらいいかが分かっていないんです。いつも思います「やはり、そうだったんだな」どうりで、このごろ医療法人さんからお声が掛かるわけだと。

土曜日の中部医師協同組合さんも「会長のドクターが先生をご指名で」とのことでした。「なるほどね」と思いました。

今の現象には、少々気持ち、複雑です。