私が伝えたかったのは、日本があって制度があり、制度があって経営があり、経営があって離職防止がある。そして、保育士さんに事業計画を作っていただくつもりです、ハイ。

若手の保育主任、これから主任になる人を合わせて8人が集まりました。

離職をなくし働きやすい職場づくりのための研修会を半年しています。

7月は、初の顔合わせです。

私は、日本がどんな国か、社会保障について、こちらの法人の保育部門の位置づけ、この地域の話、昨年の研修内容の発表についてなどを話しました。

 

どんな感じであったかというと「私たちには関係ない。」「離職防止のための勉強のはず。」「話してることもあまり理解できないし。」な感じでした。

私は、離職防止は、収入と働き甲斐と働きやすさのバランスで、「それは、経営なんだよ。」と説明していたのです。しかし、、「なんで、そんな話をするの? 私は保育士だし。どこに保育の話があるの?」という感じでしょうか。

 

9月の2回目です。

「いい、離職防止は、経営なんだよ。お金の話は当たり前なんだよ。利益がなければ、給与を上げることができないんだから。で、みんなの働いている社会福祉法人は制度で成り立っているんだからね。」と私が話しをすると「それは、法人が考えることで、私たちが考えることじゃない。」と。

「どうして? あなたたちには部下がいるんでしょう? みなさんの上司は園長でしょう? それはおかしくない?」と。

「お金の話に話が行くと保育の質がおろそかにになる。」と。

なので、「どうして? じゃあ、いいよ。保育の質ってなに? 保育の質が高いと確認しようよ。」とホワイトボードに、チェックリストを作り始めました。

「いいよ、どうぞ、保育の質が高いを証明しようよ。はい、どうぞ。」

結局、私が理解できる様なものは、出てきませんでした。

私は「ねっ、チェックリストにしていくとどんどん深掘りしていけるんだよ。でね、これを人事考課で評価もできるんだからね。」と。

 

すると、「チェックリストにすると、形だけになる。そうじゃなくて気持ちが大事だ。」という話になりました。

私は「えー、気持ちがあればいいの? 全然ダメな子がいて『私には気持ちがあります。』でいいわけね? そういうこと? 親御さんが、あれはなんだ!という子がいて、『気持ちはあるんです。』と言えば、認めてくるれわけ?」。

「それはさ、自己満足って言うんだよ。みんなは自己満足の中で仕事していれば許されるの? そんな都合のいい職場なわけ?挨拶は相手に伝わる様にするんだろうさ。保育は子供に伝わってこそだろうさ。違う? それはね、自己満足なんだって。」

 

私が伝えたかったのは、経営があって離職防止があり、制度があって経営があり、日本があって制度があるんだということです。私は、日本の教育現場の問題点を、いつも、この様な場面で考えます。なんのために大学教育があるのか、と。また、医療法人も社会福祉法人も「親のスネをかじって経営している」ことをなんで、ちゃんと伝えないのか、と。

 

集まっていただいた保育士さんたちに、「話のスタンスは変えないよ。問題の本質を外して、小手先の話はダメだからね。」とお話ししました。

そして、この様な提案をしました。

「ねえ、この中から、何人かで、『事業計画』を作ってよ。」

「まず、変えなければならないのは、給与だろ? 給与を上げる方法はね、事業計画を作り、収入がブレないこと。支出が決めた通りに出ていくこと。利益が確実に出ること。そうすれば、経営者は怖くないから、給与は上げられる。O万円も他の保育所より低いのであれば、そこは変えないといけないね。それと、職場環境ね。働き甲斐と働きやすさね。楽しい職場。コミュニケーションが取れる環境。孤立させないマネジメントね。」

 

地域で、名実ともに一番の保育所を沢山持った法人さんにするのが私の仕事だと理解しています。

だから、経営も、給与も、保育の質も、そして、保育士さんの物の見方と考え方もね。

 

 

そうです。私、保育士さんに財務諸表の読み方を教え、事業計画を作っていただこうとしているのです。

これ、ものすごいエネルギーがいるんです。

しかし、保育の質を上げるために、経営を学んでいただき、保育の質をご理解いただき、「ここに勤めて良かった!」と言ってもらえる保育所を作るのです。

みなさんにお見せしたいです。いつも、子供に笑顔で話している可愛い保育士さんが、半ば不信感で構えている顔を(笑)。まあ、戸惑いと警戒って言った方が伝わりますでしょうか(笑)。ゴメンね、異物のおじさんが突然現れて、ああでもないこうでもないと言ってね。

でも、正しいことを話していれば、いずれ、必ず、伝わるのです。

よく言うでしょう。「あまり言うと辞めちゃう。」と。そんなことはありません。正しくないことを、あんまり言うと辞めちゃいますが、正しいことをして、正しい言いことを言いつづけていれば、辞めることはありません。

ほらっ、荒廃した学校が直っていくドラマとかあるでしょう。あれをよく観てください。熱血先生は正しいことを言いつづけているでしょう。そして、そこに子供に対する愛情と敬意があるでしょう。一緒だと思います。

 

 

 

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本間 秀司

本間 秀司代表取締役社長

講師プロフィール

外資系コンサルティング会社の日本のエグゼクティブシニアセールスマネージャーを15年。日本の大手税理士法人マーケティング部統括部長(関係会社社長兼務)を4年。ウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社代表取締役。

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