広島在住の友人です。野球が大好きな人間です。会えば取り留めも無い話をしながら2時間くらい、食事をしながらさまざまな話をします。私の仕事にはあまり興味がないのですが、なぜかウマが合い、それぞれ自分勝手な話を、ただ、ダラダラと話ししている仲です。話していてホッとします。
広島カープが大好きで、巨人が大嫌いです。野球の話になると必ず「広島カープを誇りに思う。」といつも言います。そして、広島カープが、なぜ、素晴らしいかを話し始めます。こちらは巨人ファンなんで、半分聞いて、半分聞いていないのですが、広島カープの話から勉強になるところは幾つもあります。「カープは金もないし、自前で選手を育てにゃあいけん。じゃけ、育つ選手を見つけてきて鍛えるんよ。それが原点よね。」。「そのためには、野球じゃのうて、性格が大事なんよ。分かる?」。「黒田の時は、スカウトが専修大学にイチオシの選手がいて、その選手を見に行っていたんだが、ドラフトで撮ったのは黒田だった。黒田の練習を見ていてスカウトが『これは伸びる。練習している後ろ姿がいい。』と言うて、取ったんよね。」。「新井の時も、阪神にうつうてからも『広島にもどってこんか、待っとるけ。』といつも声をかけとんじゃって。新井は引退するつもりじゃったが、勝つために新井が必要だと思うて。なぜかというと、新井の人柄がいいけ。聞いとる、本間さん!」
どんだけの広島カープ愛があるのかと、、、この手の話が始まると止まりませんで、、、こちらも放牧状態にさせているので、気持ち良さそうに話をしてまして、、、だんだん広島弁がキツくなっていくのですが、「まあ、いいか。」と。
ちなみにこの人、私の一回り下の「亥」なんですが。
話を整理すると、広島カープの強み「コア・コンピタンス」は、「育てる力」です。そのために大事なのが「スカウティング」です。そして、スカウティングの中で重要な要素があり、それは、その選手の「マインド(素)」だというのです。そう「人柄」です。
素直でまっすぐに野球に取り組む「マインド(素)」を持っているかを、スカウトはよくよく観察しているというのです。スカウト曰く、野球に取り組む「マインド(素)」を持っている選手は、「プロに入ってから伸びる選手」というのです。野球に取り組むマインド(素)が真ん中にあり、猛練習する。それに耐えられる体を持っている(作る)。
どこの世界も同じだなと、この話を聞くたびに思いますね。年に何回か会って食事しながら話をする仲ですが、この話だけは勉強になります(笑)。
コア・コンピタンス:強豪他社を圧倒する強み。競合他社に真似できない核となる能力。