60 歳以上の起業家の割合は上昇
・起業家の年齢別構成の推移をみると、60 歳以上が昭和 54(1979)年に 6.6%であったが、平成 24 (2012)年は 32.4%に上昇した。また、産業別にみると、60 歳以上はサービス業(他に分類されないもの)が 39.1%と最も多い。
健康寿命は延伸し、平均寿命と比較しても延びが大きい
・日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、平成 28(2016)年時点で男性が 72.14 年、女性が 74.79 年となっており、それぞれ平成 22 年(2010)年と比べて延びている(平成 22 年→平成 28 年:男性 1.72 年、女性 1.17 年)。さらに、同期間における健康寿命の延びは、平均寿命の延び(平 成 22 年→平成 28 年:男性 1.43 年、女性 0.84 年)を上回っている。(図 1 – 2 – 21)。
・健康寿命と平均寿命の差を都道府県別にみると、男性では青森県(平均寿命:78.67 年、健康寿 命:71.64 年)が最も差が短く、ついで山梨県(平均寿命:80.85 年、健康寿命:73.21 年)が短 く、奈良県(平均寿命:81.36 年、健康寿命:71.39 年)が最も長く、ついで長野県(平均寿命: 81.75 年、健康寿命:72.11 年)が長い。また、女性では栃木県(平均寿命:86.24 年、健康寿命: 75.73 年)が最も差が短く、ついで愛知県(平均寿命:86.86 年、健康寿命:76.32 年)が短く、広 島県(平均寿命:87.33 年、健康寿命:73.62 年)が最も長く、ついで滋賀県(平均寿命:87.57 年、健康寿命:74.07 年)が長い。
65 歳以上の者の死因は「悪性新生物(がん)」が最も高い
・65 歳以上の者の死因をみると、死亡率(65 歳以上人口 10 万人当たりの死亡数)は、平成 28 (2016)年において、「悪性新生物(がん)」が 926.2 と最も高く、次いで「心疾患(高血圧性を除く)」528.6、「肺炎」336.9 の順になっている。
60 歳~69 歳の約 7 割、70 歳以上の約 5 割弱が働いているか、またはボランティア活動、地 域社会活動(町内会、地域行事など)、趣味やおけいこ事を行っている
・60 歳以上の者の社会活動の状況についてみると、60 歳~69 歳では 71.9%、70 歳以上では 47.5% の者が働いているか、またはボランティア活動、地域社会活動(町内会、地域行事など)、趣味 やおけいこ事を行っている。
また、内閣府で行った調査では、現在、何らかの社会的な貢献活動に参加しているとの回答の合 計は約 3 割(「特に活動はしていない」と回答した者をのぞいた計)となっている(図 1 – 2 – 35)。
・参加している活動は「自治会、町内会などの自治組織の活動」(18.9%)、「趣味やスポーツを通じ たボランティア・社会奉仕などの活動」(11.0%)が多い。