病院は減り始めました。前年に比べ 30 施設減少です。
私は、病院関係者のセミナーで「病院は斜陽産業です。ただし、医療から介護、病院から在宅、という『独自のフロー』を持っていて、患者さんを初めから最後までサポートできるところは別です。」とお話ししています。
病院経営も「経営力」が勝負の分かれ目です。
それと、ますます、医療法人の介護事業進出が進むでしょうね。もう、病院から紹介が減ることはあっても増えることは難しいかもしれません。
平成29年度 医療施設調査・病院報告より
全国の医療施設は 178,492 施設で、前年に比べ 419 施設減少している。「病院」は 8,412 施設で、前年に比べ 30 施設減少しており、「一般診療所」は 101,471 施設で58 施設減少、「歯科診療所」は 68,609 施設で 331 施設減少している。 施設数を施設の種類別にみると、「精神科病院」は 1,059 施設で、前年に比べ 3 施設減少、「一般病院」は 7,353 施設で、27 施設減少している。 一般病院のうち「療養病床を有する病院」は 3,781 施設(病院総数の 44.9%)で、前年に比べ46 施設減少している。
一般診療所は「有床」が 7,202 施設(一般診療所総数の 7.1%)で、前年に比べ 427 施設減少し、このうち「療養病床を有する一般診療所」は 902 施設で、前年に比べ 77 施設減少している。 「無床」は 94,269 施設(同 92.9%)で、前年に比べ 369 施設増加している。
施設数を開設者別にみると、病院は「医療法人」が 5,766 施設(病院総数の 68.5%)と最も多 く、次いで、「公的医療機関」が 1,211 施設(同 14.4%)となっている。一般診療所は「医療法 人」が 41,927 施設(一般診療所総数の 41.3%)と最も多く、次いで、「個人」が 41,892 施設(同 41.3%)となっている。歯科診療所は「個人」が 54,133 施設(歯科診療所総数の 78.9%)と最も多くなっている。
施設数を病床の規模別にみると、病院は「50~99 床」が 2,088 施設(病院総数の 24.8%)と最 も多く、一般診療所は「10~19 床」が 5,144 施設(有床の一般診療所総数の 71.4%)と多くなっている。
療養病床の規模別にみると、病院は、「50~99 床」が 1,405 施設(療養病床を有する病院総数の 37.2%)と最も多くなっている。
この1年間に病床の規模を変更した病院は 621 施設で、このうち増床した施設は 172 施設、減床した施設は 449 施設となっている。
一般診療所では、病床の規模を変更した一般診療所は 502 施設で、このうち増床した施設は 57 施設、減床した施設は 445 施設(うち無床への変更 372 施設)となっており、有床から無床への変更が多くなっている。