ワクチン接種は夏の終わりまでには、全員に届きますかね。

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「日本政府は、米製薬大手ファイザー、米バイオテクノロジー企業モデルナ、英製薬大手アストラゼネカの3社から新型コロナウイルスのワクチン計2億9千万回分(接種は1人2回)の供給を受けることで合意。供給が順調に進めば全国民分を確保できる計算だ。」

「このうちファイザーは昨年12月に厚生労働省に薬事承認を申請。6月末までに1億2千万回分の供給を受ける予定だ。政府は安全性や有効性などの審査を迅速に行い、年度内の接種開始を目指す。モデルナからは今年上半期に4千万回分、7~9月に1千万回分の供給を受ける。アストラゼネカとは今年初頭から1億2千万回分の供給を受け、うち3千万回分は3月までの供給で基本合意している。」

「ファイザーやモデルナが開発したワクチンはウイルスの遺伝情報(タンパク質の設計図)を伝える「mRNA」という物質を人工的に作って投与する新しいタイプ。投与すると体内でウイルスの一部を構成するタンパク質ができるため、これに免疫が働き、抗体ができる。万が一、ウイルスが大きく変異しても、遺伝情報を使ったワクチンであれば、培養などのプロセスが必要な従来のワクチンより短時間で新ワクチンを製造できる。」

「米製薬大手ファイザーのワクチンが早ければ2月にも承認の可否が決まるのを念頭に、厚生労働省は工程表を策定。コロナ患者に対応する医療従事者を最優先に、同月下旬にも接種を始め、次いで高齢者、基礎疾患のある人や高齢者施設職員の順で進めていく。」

「工程表ではまず、同意を得られた医療従事者約1万人に接種してもらい、体調の変化を確認する安全性調査を実施。このための体制を2月下旬~3月上旬に整える。その後、同月中旬にはコロナ患者の診療、搬送に関わる医師や看護師、救急隊員、保健所職員ら約400万人への接種開始を目指す。」

「重症化リスクが高いことから、優先順位2番目とされた65歳以上の高齢者は約3600万人を見込んでいる。基礎疾患のある人は優先順位3番目。呼吸器や心臓の慢性疾患、糖尿病など13種の疾患・症状と肥満が対象となっており、約820万人が該当する。高齢者施設などで高齢の入所者に接する職員ら約200万人についても、優先順位3番目に位置付けている。」

「高齢者への接種は3月下旬~4月上旬をめどに準備を整え、基礎疾患のある人、施設職員らは4月以降にずれ込む。もし、ワクチンの供給量が十分なら、60~64歳の約750万人も3番目の優先対象に加える予定だ。それ以外の一般の人の接種時期は、他のワクチンの開発状況などにも左右されるため、現時点では見通せないという。」