直接お金になっていなくても、「法人を良くしようとするマインドと活動」だから「『非財務価値』と同じ考え方です。コンサルティング会社には、何よりも大事ですね。

多分、WJU内部の人たちでも、分かっていないと思います。これ、俗に言う「非財務価値」と同じメカニズムです。

私、かなり、おせっかいなコンサルタントです。お金をもらっていないことでも、この法人のためになるのであれば、法人の人が気づいていなくてもやるんです。会社では、「契約に入っていない。」とか「そこまですることに意味があるのか?」とか言われます。事務方は、それを言うことが仕事ですので、全然、OKです。

 

別の話をします。

ソニーという会社があります。「PBR(株価純資産倍率)」が高水準で推移しているそうです。足元で2.5倍前後とパナさんや日立さん、日経平均株価を上回っているとか。

「市場で評価されている一つが、環境負荷低減や知的財産活用といった『非財務価値』だ。いち早くESG(環境・社会・企業統治)の取り組みについて投資家と対話し、企業価値に結びつけようとしてきたことが奏功している。」

「価値の蓄積である資本を会計上の純資産簿価に相当する『財務資本』とそれ以外の『非財務資本』に分けて考えると、PBRで1倍を超える付加価値部分が非財務資本であり、将来、財務資本に転換されるものだとする。」

「ソニーは早くからESG活動に取り組み、企業価値に結びつけようとしてきた。投資家と対話を重ね、自らの潜在的な価値を掘り起こして市場にアピールするとともに、投資家ニーズをくみ取りESG活動を深化させてきた。」

「拠点ごとにCO2の削減目標を定め、削減結果を従業員の賞与と連動。太陽光発電設備の導入も進め、欧州の拠点では2008年以降、電源をすべて再生エネルギーに切り替えた。10年には50年に環境負荷ゼロを目指すことを打ち出した。5年ごとに中期目標を更新しており、25年度に向けては温暖化ガス排出量の5%削減や小型製品のプラスチック包装材全廃などに取り組む。」

「これらの結果、CO2排出量を増やさずに効率よく利益を稼げている。金融情報会社リフィニティブのデータなどを基に営業利益をCO2排出量で割ってROC(炭素利益率)を算出すると、20年3月期に61%と10年間で49ポイント改善した。パナソニックやサムスンを上回る水準だ。エンタメや半導体事業の拡大で営業利益を4倍に伸ばす一方、CO2排出量は17%減らした。」

 

結果、投資会社は、「環境やガバナンス(企業統治)の面で定量的なKPI(重要業績評価指標)と、今後向かうべき方向を示している」と評価する。「長年投資を控えていたが、対話を通じてソニーへの見方が変わった」として昨年、ソニー株への投資に踏み切った。

コンサルティングも、目的はハッキリしてしているのでが、必要であれば、やらなければならないことがいろいろあります。結果、次の仕事になって返ってくる法人さんも沢山あります。

直接お金になっていなくても、「法人を良くしようとするマインドと活動」だから「『非財務価値』と同じ考え方です。コンサルティング会社には、何よりも大事ですね。

法人経営にも生かせますよ。