間違った政策にしないで欲しいですね。
国が求められていること=事業者が求めていることがバランス取れないと、多くの介護難民が出るので。
どんなに「囲い込みだ」と言っても、医療法人や民間事業者は、あの手この手でくぐり抜けるのでね。くぐり抜けないのは社会福祉法人くらいでしょうか。
【有料老人ホームの役割】
単身高齢者や身寄りのない高齢者、いわゆる氷河期世代の高齢者の増加が見込まれる中、有料老人ホームなどの高齢者向け住まいは、地域包括ケアシステムの中核としての役割が期待されるのではないか。
入居者像の多様化が進むなか、その状況を踏まえた高齢者向け住まいに求められる役割を考えていく必要があるのではないか。
高齢者向け住まいにおいても看取りの対応が進んでおり、人生の最期まで尊厳が保たれるサービスになっていくべきでないか。
養護・軽費老人ホームが受け入れるべき低所得高齢者を高齢者向け住まいで受け入れている実態があるのではないか。
【主な意見】
我が国において、単身高齢者や住まいの問題を抱える高齢者が、いわゆる氷河期世代が高齢期に達するとともにますます増えてくる。基本的には、こうした有料老人ホー ムのような形態のサービスは、発展を促すことが不可欠。いわゆる地域包括ケアシス テムの実現や深化という意味では、こうした高齢者向け住まいが一番重要なプレーヤーになるだろう。
当初有料老人ホームは、中堅所得層以上が早めに引っ越しをするイメージだったが、 現在では生活保護受給者を含めて所得階層が幅広くなっている。また、有料老人ホー ムでの暮らしには費用がかかるため、要支援1や要支援2で引っ越すのではなく、遅めに引っ越すこととなる。また、単身世帯が広がる中で生活支援をお願いできる親族が身近にいない方が確実に増えており、居住支援で検討されている居住サポート住宅との重なり合いも今後出てくるだろう。また、軽費老人ホームや養護老人ホームが増えない中で、受け皿になっていると考えられる。
入居する高齢者の状態像が変容してきている中で、その状況を踏まえた高齢者住まいに求める役割や住み分けを考えていく必要。
介護施設、高齢者住宅において看取りが増えてきており、人生の最期までしっかりと尊厳を守っていけるサービスに、より一層取り組んでいくべき。
そもそも社会福祉制度の階層性といった観点から、本来は、養護老人ホームや軽費老 人ホームに入所すべき低所得の方たちが、その整備が相対的に遅れてきたため、結果的にサ高住や住宅型有料に入らざるを得ず、御本人の状況に合った支援やケアが受け られていないのではないか。
低所得者向けの養護老人ホームや軽費老人ホームで本来対象とすべき利用者も有料老人ホームで受け入れている状況ではないか。このため、低所得者向けのホームとしての役割を果たしていることも鑑みて機能や類型の検討等を行うことも必要。